最短15分で職場放棄! すきまバイトに現れた“伝説のダメ主婦”の気力も萎える勤務実態

「どんな仕事ならできるんですか?」

次にAさんが就業したのは「部品の袋詰め」作業だったようだが「ずっと数を数えてたら目が疲れて肩こりがひどくなった」とドロップアウト。

懲りずに今度は「コンビニ商品のピッキング作業」に就業するも、「洗剤をカートに載せる時に重くて腰を痛めた」と言い残してさっさと退散。

さすがに「肉体労働は向いていない」と自覚したのか、Aさんが次に就業したのは「座って案内をするだけ」というイベントの受付だったが「段取りがややこしくて憶えられない」と開始15分でこちらもギブアップ。

「その場限りのすきまバイトとはいえ、これでは会社の信用にも関わりますのでAさんと面接をしたことがあるんです」

そこで「どんな仕事ならできるんですか?」と聞かれたAさん。派遣会社としては配慮のつもりだったそうだが「そんなのこっちが知りたいですよ!」とキレられて、彼は二の句が継げなかったという。

その後もAさんは懲りずに「シール貼り」や「伝票の仕分け」「販売アシスタント」などの仕事に就くも、どれも契約時間まで勤め上げたことはなかった。

「こちらとしても正直お手上げです。聞けばダンナさんは大手にお勤めで経済的にはまったく困っていないようでしたので『無理して外で働くことはないんじゃないですか?』とアドバイスさせて頂きました」

その後、Aさんの応募は途絶えたそうだ。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。