【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第二夜 生放送に映り込んだ“死を予言する女”――新宿アルタ前で目撃された緑のワンピースの怪異

録画には映らない“生放送だけの怪異”

女は毎日テレビに現れた…

数日後、再び『いいとも!』の放送が始まると、母親が声を上げた。

「あら……またあの人がいるわ。ほら、この前の寒そうな格好の人よ」

母親によれば、その女性は前回と全く同じ場所に立っていたという。
下を向いたまま、緑色のワンピース姿で。

それからというもの、母親は連日のようにテレビ画面を指差した。

「ほら! ここにいるわよ!」

だが、先輩にはどうしても何も見えない。

業を煮やした母親は、仕事から帰宅した父親に見せるため、番組を録画することにした。

「いつも映るのよ。こんな寒いのに、緑のワンピースの女の人が。
この子には見えないって言うから、お父さんも見て」

そう言って再生された録画映像には──
その女性の姿は、どこにも映っていなかった。

「あれ……? いないわ……。確かに昼はいたのに……」

翌日も、その翌日も同じだった。
生放送中には「いる!」と叫ぶのに、録画を確認すると、女性は消えている。

突然始まった、意味不明な動き

やがて母親は、その女性の「変化」に気づくようになる。

「……今、動いたわ」

それまで、ただ立っているだけだった女性が、ある日突然、奇妙な動きを見せたという。

「どう動いたん?」と先輩が尋ねると、母親はこう答えた。

「ぴょんぴょん跳ねながらね、
片方の手はチョキ、もう片方はグーにして、それを耳の横に当てて……
笑っていたのよ」

意味が分からなかった。

だが、別の日には、両手をグーにして、下を向いたまま大きく首を振っていたという。
さらに別の日には、グーとパーを出し、どこか嬉しそうに見えた。