巨人が決行する「松井ジャイアンツ下準備決意」作戦!! 渦中のベネズエラでアカデミー開設へ

松井秀喜 (C)週刊実話Web
暴挙か英断か? 渦中のベネズエラで巨人が野球アカデミーを開設し、将来の松井秀喜氏(51)監督就任に向けての下準備計画が着々と進んでいる。同国出身で元DeNA監督のラミレス氏(51)が、中南米担当スカウトに就任するとの情報も――。

日米球界に衝撃!?

1月3日、米国の特殊部隊がベネズエラの首都カラカスを急襲。マドゥロ大統領夫妻を拘束したことで、チャベス前大統領から受け継いだ反米社会主義政権が崩壊した。

この影響をモロに受けたのが、ベネズエラ球界だ。サッカーが国技の南米にあって、同国は特異な存在。野球の人気が大きく凌ぐ。

これまで400人以上のメジャーリーガーを輩出し、昨年開幕時は米国外出身者でドミニカ共和国の100人に次ぐ63選手がロースター(一軍登録)入りした。大谷翔平や山本由伸を有する日本の4倍超の勢力。

当然、3月開幕のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも優勝候補の一角だ。

2021年本塁打王&打点王サルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)、ホセ・アルトゥーべ外野手(アストロズ)、ロナルド・アクーニャjr.外野手(ブレーブス)、へスス・ロドリゲス捕手(ジャイアンツ)らのビッグネームが出場を検討している。多くが米国内に移住しており、渦中にあっても移動などの障害は限定的だが、厄介なのがトランプ大統領(79)の圧力だ。

「ベネズエラ野球連盟は法的には独立組織だが、国営石油会社などの政府系企業が支援してきた経緯があり、幹部にはマドゥロ氏に近い人物も含まれる。トランプ氏は優勝を含む賞金マネーがキューバ方式で連盟に天引きされ、マドゥロ氏一派に流れるのを危惧している」(スポーツ紙デスク)

代表チーム監督は「私たちは悪い人間ではない。ただ野球がしたいだけだ」と出場を訴えるが、先行き不透明な状況になりつつある。

中南米プエルトリコ、キューバ、ドミニカにはMLB各球団が常設する野球アカデミー(選手発掘・育成施設)が数多くあり、ドミニカだけで58。

才能に恵まれた選手をいち早く見出して囲い込み、自球団へ送り込むシステムだ。ソフトバンクや巨人、中日などの日本球団も中南米アカデミーを模索する時期があったが、MLBとの軋轢懸念や国内育成優先の方針から断念した。

唯一、広島カープだけが1990年にドミニカにアカデミーを設立し、ここを発掘拠点に独自の外国人獲得ルートを構築。

ソリアーノ、ペレス、フランスアなどを輩出している。

MLB各球団はベネズエラにも野球アカデミーを開設したが、'99年から続くチャベス、マドゥロの反米主義的な政権下で、治安の悪さやハイパーインフレで次々に撤退。

ウィンターリーグや中米各国の王者を決めるカリビアンシリーズを通じた緩やかな交流に姿を変えた。

「それも今回の米国特殊部隊による首都カラカス突入で関係が一段と悪化し、寸断状態。その空白地帯に切り込もうとしているのが、巨人の新たな戦略です。暴挙なのか、英断なのか…」(MLBアナリスト)

【関連】阿部・桑田は水面下で"手打ち"済み ゴジラ松井「監督辞退」で三つ巴裏抗争

日本のキーマンと噂されるのが...

巨人が目指すのは、MLBで活躍する既存選手の取り込みではない。松井秀喜氏の巨人監督就任を見据えたゴジラチルドレンの発掘調査、長期的なリクルーティング活動だ。

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇り、利権が渦巻いている。選手の移動にも多額のスポンサー利益が連動する。

トランプ氏が体制を転覆して親米政権に入れ替えようとしても、ゲリラ化して反米政権に戻る可能性もある。

そこで野球を通した米国からのマネー還元を警戒。MLBとの人的封鎖を示唆している。

しかし、政情が絡まず、選手の発掘、育成に特化する日本球界入りは別。野球は国技で国民の財産。MLBが手を引いたアカデミー組織を日本が引き継ぐことには一定の理解を示しているという。

その日本のキーマンと噂されるのが、現役時代「ゲッツ!」などのパフォーマンスで人気を博したアレックス・ラミレス氏。

ベネズエラ出身でMLBインディアンス(当時)、パイレーツを経て'01年にヤクルト入団。同年のリーグ優勝と日本一に貢献。'03年には本塁打王、打点王、最多安打のタイトルを獲得。'07年には外国人として史上初の200安打を達成し、'08年の巨人移籍後も主力として活躍した。

巨人の阿部慎之助監督(46)とはクリーンアップを組んだ仲で、入閣を打診するなど極めて近い関係にある。

現役引退後はBCリーグ群馬やオリックスでシニアディレクター、アドバイザーを務め、'16年から横浜DeNA監督を5シーズン務めた。

さらに'24年には、カリビアン・リーグの日本チーム「ジャパンブリーズ」を立ち上げ、最高経営責任者兼監督を切り盛りしている。

球界事情通によれば、巨人のゴジラ政権を見据えたベネズエラ進出は規定路線。

当初は二軍監督から配転する桑田真澄氏にプロジェクトリーダーを期待したという。

しかし独自の嗅覚で危険を察知したのか、拒絶。オイシックス新潟のCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)を選択した。

代わって浮上したのがラミレス氏。米国によるベネズエラ急襲で、結果として天の配剤に。

トランプ氏の作戦名「絶対的決意」に倣って“松井ジャイアンツ下準備決意”と称する球界関係者もいる。

混乱が続くベネズエラだが、'12年MLB三冠王のミゲル・カブレラをはじめ、オマー・ビスケル、フェリックス・ヘルナンデスなど多くの一流メジャーリーガーを輩出し、今なおスター選手の原石がゴロゴロ。

巨人の世界戦略から目が離せなくなってきた。

「週刊実話」1月29日号より