「棚橋社長は感激している場合じゃない」蝶野正洋が語る新日本プロレス“1.4東京ドーム大会”舞台裏

蝶野正洋(C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは、「新日本『1.4東京ドーム大会』の所感」。

ウルフアロン衝撃のデビュー戦

新日本プロレスの最大イベント「1.4東京ドーム大会」が開催された。今年は社長でもある棚橋弘至選手の引退試合と、柔道金メダリストのウルフアロン選手のデビュー戦が話題を呼び、チケットは前売りで完売。東京ドーム大会で久々となる満員札止めの観客(4万6913人)を集めた。

注目のウルフアロン選手は、第5試合でEVIL選手と対戦。登場時に柔道着を脱ぎ捨て、丸坊主に黒のショートタイツ姿になって試合に望んだ。

昔、大相撲の横綱だった北尾(光司)さんがプロレスデビューしたときは、アメリカンスタイルの派手なコスチュームで登場して、ファンに失笑されたことがあった。一方でウルフ選手は、伝統的なヤングライオン(新日本の若手レスラーの通称)のスタイルで挑むことで、イチからプロレスに取り組んでいることをアピールしたんだよ。彼はずっとプロレスが好きだったみたいだから、ファンの気持ちがよく分かっているね。

あと、入場時に柔道界大先輩の鈴木桂治さんが登場して太鼓を叩くというパフォーマンスがあったんだけど、柔道界がウルフ選手のことをちゃんと送り出しているのも伝わってきた。

これまでプロレスに転向したアマチュアスポーツの選手は、古巣の業界から絶縁されるようなことも多かった。でも、最近はそれが少しずつ変わり、辞めた選手を束縛しなくなったし、セカンドキャリアを積極的に応援するようになったのはいいことだと思う。

ただ、まだ体が出来上がってなくて、ちょっとウエートオーバー気味に見えた。なんとなく、プエルトリコにいた若い頃の武藤(敬司)さんに似ていたね(笑)。

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