「幽霊より生身の人間が一番怖い」46万人フォロワーの心霊配信者・山ちゃんが語る、心霊スポットの裏側に潜む“狂気”と“事件”

東尋坊で遭遇した“20年間待ち続ける男” 自殺志願者を狙う「ハンター」の影

自殺者が後を絶たない…

福井県・東尋坊は、日本有数の心霊スポットであり、自殺の名所としても知られている。
山ちゃんはここを「パトロール」と称し、定期的に訪れている。

ある夜、崖下にじっと立ち尽くす男性を発見した。ライトを当て、何度声をかけても反応はない。視聴者の通報で警察が到着し、男性は連行された。しかし、恐怖はそこで終わらなかった。

「しばらくして、また同じ男に会ったんです」

警察に連れて行かれたはずの男は、何事もなかったかのように現場に戻っていた。

「何をしてるんですか?」

そう問い詰めると、男は静かにこう答えた。

「写真を撮っていた。私は20年ここに通っているが、まだ(自殺)志願者に会ったことがない。会ってみたい」

街灯もなく、ライトも持たない暗闇。自殺者を救うでもなく、ただ“待つ”その姿は、山ちゃんの目には獲物を狙うハンターのように映ったという。

廃墟マンションに潜んでいた「生身の狂気」


神奈川県の廃墟マンションでの出来事も、忘れがたい恐怖体験だ。映画の宣伝用動画を撮影するため、廃墟内で準備をしていた山ちゃんは、暗闇の中に横たわる人影を見つけた。

「声をかけると、『一人でおいで……』って返ってきたんです」

拒否すると気配は消えたが、直後、別の配信者が悲鳴を上げた。そこから這い出てきたのは、住所を持たず廃墟を転々とするホームレスの男性だった。

「幽霊なら正体が分からない怖さ。でも人間は、何をするか分からない。本当に怖いのはそこです」

科学では説明できない「心霊現象」も確かに存在する。一方で、合理的に説明できない現象も数多く体験している。