高市自民に飲まれた吉村維新「連立脱退」か「衆院解散」の袋小路

維新と連立を組むメリットは消滅しつつある

「トランプ米大統領が80兆円よこせと言い、かつ、防衛費もゆくゆく20兆円出せと脅す。一方で国内では物価高対策、ガソリン暫定税率の廃止に伴う穴埋めが必要不可欠。加えて、いつ起きてもおかしくない南海トラフ大地震が発生したら、大阪の被害も相当なもの。首都・東京のバックアップはとても無理と指摘されています」(政界関係者)

高市首相誕生で内閣支持率も高水準を維持している今、維新と連立を組むメリットは消滅しつつあるのだ。

JNN系列の世論調査では、高市内閣の支持率が11月82.0%、12月75.8%で、各世論調査でも軒並み支持率は高いままだ。

「高市首相は2026年度予算が成立するまではグダグダと維新と議員定数削減、副首都構想で協議を続けるが、予算成立で一気に衆院解散に打って出る選択肢もあるでしょう。また、議員削減法案が遅々として進まなければ、維新は連立離脱を含めた『議員定数削減』を大義名分とする衆院解散を要求するかもしれません」(前出・政治担当記者)

高市首相と国民民主党の玉木雄一郎代表は18日、“年収の壁”178万円引き上げで合意。玉木氏は'26年度予算に協力する意向を示した。

「さらに、別れても水面下では切れない公明党も含め“再婚”の可能性もあります。国民、公明の2党連立入りなら維新が離脱しても与党会派は250議席と過半数を上回る。たとえ高市首相が解散カードを切ったとしても自民は高支持率を背景に単独過半数を狙えます」(前出・政治アナリスト)

維新創業者の1人、元代表の松井一郎氏は17日、『よんチャンTV』(MBSテレビ)に出演し、維新にこう警告した。

「背骨を抜かれるなら連立離脱したほうがいい」
「自民党は鵺みたいなもの。何でも飲み込む、骨抜きにする妖怪」

鵺とは、日本の伝説上の生物で「平家物語」などに登場する。姿はサルの顔、タヌキの胴体、トラの手足に尻尾はヘビで、「ヒョウヒョウ」と鳴くという。

“鵺”高市自民に丸飲みされた維新は威信を失った。

「週刊実話」1月8・15日号より