「私、今も食べ盛りなんです(笑)」ソプラノ歌手の小野友葵子が語る美声の秘密

力士とソプラノ歌手の共通点

小野友葵子(C)週刊実話
小野は音楽大学進学のために北海道から上京。最初の1年は寮生活を経験したという。

――最初からソプラノ歌手志望だったのでしょうか?
小野 もともとはピアニストを目指していました。性格的に「やりたいことは全部やりたい」という性分だったので、指をケガしたらダメと言われていたのにバレーボールをやるなど、結構マイペースでしたね。で、ピアノ科を受験するにあたり声楽もやらなくてはいけないのですが、そっちのほうが楽しくなっちゃって転向したんです。大学に入り、4人部屋の寮生活がスタート。でも、みんな楽器が違うので生活サイクルもバラバラ。喉が大事なので風邪もひけないし睡眠もとらなくちゃ…ということで、2年目から1人暮らしをしました。

――そして、卒業後の2008年にプロデビュー。リサイタルだけじゃなく、テレビやラジオにも精力的に出演されていました。親方との馴れ初めは?
小野 ’13年だったと思いますが、9月場所が終わり、部屋の千秋楽パーティーに知人に連れられてお邪魔したんです。そのときに、「今度、稽古を見に来てください」と誘われました。それまで相撲のことはまったく知らなかったのですが、ちゃんこをいただき、お話をするうちに興味が湧いてきて「私、ここに住むかもしれない」と思ったんです。まさに、ビビビッでした。

――分野がまったく違う上に22歳も年上の親方となぜ?
小野 年齢差は全然気になりませんでした。それまでお付き合いした方も年上が多かったですし。実は親方よりも年上の方もいたんですよ。

――相撲に関して一番興味深かったことは何ですか?
小野 オペラ歌手とお相撲さんは筋肉や脂肪の付け方に共通点があるなと気付いたんです。お相撲さんは太ってはいるけど、ただのデブではないですよね? 筋肉もあるし動ける。オペラ歌手も大きい人が多いのですが、それはマイクを使わずに声を遠くまで届かせるために多少の脂肪はあったほうがいいからなんです。2時間、3時間と歌うには体力が必要ですし。そこから、漠然とお相撲さんはどうやって脂肪と筋肉を付けているのだろうと興味が湧いたんです。

――歌手は「身体が楽器」とも言いますからね。そこから白米3合につながるわけですか(笑)。

「週刊実話」1月1日号より

小野友葵子(おのゆきこ)

1984年、北海道・中標津町生まれ。2016年4月、錦戸親方(元関脇・水戸泉)と結婚し、イタリアでも活躍。メジャーデビューシングル『あなたへ』(キングレコード)発売中。毎月12日、『クレープアリサ東京』にてカフェコンサート、’26年2月8日、『六本木ヒルズクラブ』にてニューイヤーコンサート&トークショーに出演予定。詳しくは公式HP https://onoyukiko.com まで