追悼「日本一の三塁ベースコーチ」高代延博さん“クセ、サイン盗み”秘話
2025.12.23
スポーツ
高代は法大卒業後、東芝に入社。1978年のドラフト1位で日本ハムに入団し、'88年広島へトレード、翌年に現役を引退した。
私は、法大の後輩である高代について“クセ、サイン盗み”に長けている名参謀として評価が高かった。
だから広島、中日、日本ハム、第2回&第3回WBC、オリックス、阪神などコーチとして招聘され、“スパイ野球”を得意とした野村克也氏からも「日本一の三塁ベースコーチ」と褒め称えられたほどだ。
高代にそれを伝授したのは“サイン盗みの名人”と呼ばれた柴田猛氏だ。柴田氏は南海時代に野村氏からクセ盗みを学んでいる。そして、高代はコーチとして頭角を現した。
「高代は真面目で、現役時代から野球に対して探求心があった。相手ベンチのサインを解読したり、投手のクセも熱心に分析していました」(柴田猛氏)
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的確なサイン盗みは卓越していた
私が最後に高代に会ったのは大阪・北新地のスナック。当時、阪神監督の岡田彰布氏とヘッドコーチの高代が一緒にいたのだ。
「世渡りが上手いだけでなく、本当にオリックス時代は助かった。頼りになったから阪神では真っ先に呼んだんだ。三塁コーチとしての判断力は抜群で安心して任せていた」
岡田氏はそう語っていた。
「世渡りが上手い」とは、高代は監督が代わりそうな気配を感じ取るのもイチ早く、「次への就職活動が上手い」との陰口もあったからだが、クセの見抜き方、的確なサイン盗みは卓越していた。
現場の監督にすれば、高代の能力は作戦面で大いにプラスになる。
また、高代への悪い噂は実力で吹き飛ばしていった。
「辛い闘病生活だったが、治療しながら最後までユニホーム(大阪経済大学野球部監督)を着ていたことが、あいつらしい」(山本浩二氏)
高代は生涯現役を全うした。
合掌。
文/スポーツジャーナリスト・吉見健明
「週刊実話」1月1日号より
吉見健明
1946年生まれ。スポーツニッポン新聞社大阪本社報道部(プロ野球担当&副部長)を経てフリーに。法政一高で田淵幸一と正捕手を争い、法大野球部では田淵、山本浩二らと苦楽を共にした。スポニチ時代は“南海・野村監督解任”などスクープを連発した名物記者。『参謀』(森繁和著、講談社)プロデュース。著書多数。
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