高市首相、単独過半数確保の「1月解散」へ キングメーカー麻生副総裁の意向か

高市早苗 (C)週刊実話Web
自民党が衆院支部長の空白選挙区の穴埋めを急ぎ始めた。

12月1日の役員会で古屋圭司・選挙対策委員長は「空白の支部長選任を急ぎたい」と語った。支部長=公認候補者となるため、永田町では高市早苗首相が早期解散に打って出るという観測が広がっている。

自民党の支部長空白区は全国で24選挙区だ。10月10日まで26年間連立政権を組んできた公明党の現職、あるいは候補者がいる選挙区では、自民党が擁立をほぼ見送ってきた。

前回2024年10月に行われた衆院選で、自民党が空白区にした支部=選挙区として挙げられるのが、埼玉14区だ。

「埼玉14区は草加市、三郷市など新興住宅地を抱える選挙区です。前回、ここに公明党は当時の党代表、石井啓一氏を擁立し、自民党は石井支持に回った。
だが、石井氏は自民党の『政治とカネ問題』の逆風をモロに受け落選。この埼玉14区を自民党はどうするのか。さらに、現・公明党代表の斉藤鉄夫氏の衆院広島3区に公認候補を立てるのか。
地元は比例の石橋林太郎衆院議員を支部長に選任するよう要請しているが、少数与党の党本部は情勢をまだ見極めています」(選挙アナリスト)

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キングメーカー・麻生太郎副総裁は早期解散論者

また、古屋氏の発言でさっそく動きを加速させているのが自民党大阪府連だ。

「昨年の衆院選で、大阪は4選挙区で日本維新の会に敗北した。その後、維新と連立政権を組んでいるが、維新側は“選挙区調整の必要ない”と宣言した。そのため自民党では支部長選任を急ぐ考えだ」(在阪記者)

先の選挙アナリストが、早期解散に舵を切ったともみられる背景について、こう分析する。

「一番は高市政権の支持率の高さです。自民党上層部は“高支持はあと数カ月続く”とみている。次期衆院選では一気に単独過半数の233議席以上を確保したい。
キングメーカーとなった麻生太郎副総裁は早期解散論者。2025年度補正予算案成立もほぼ確定した。来年1月に召集される通常国会冒頭は大注目ですね」

来年は丙午。1966年は「黒い霧解散」があった。

「週刊実話」1月1日号より