青森県東方沖地震は前触れか 日本・千島海溝と南海トラフ「巨大地震Xデー」

東日本大震災2日前にM7.3の大地震

地震研究者が、次のように警鐘を鳴らす。

「政府はM8クラスがくる恐れがあると言っていますが、私はM9クラスだと思いますよ。しかも、前回の巨大地震からすでに周期の400年が経過しており、発生時期は差し迫っていると言わなければならない。
東日本大震災を振り返ると、実は本震の2日前にM7.3の大地震が起きている。ということは、この大地震を皮切りに超巨大地震が発生するかもしれないのです」

今回のM7.5の大地震は超巨大地震の前震なのか、そうではないのか。近い将来、結論が出るが、被災地住民にとっては胃に穴が開くほどのストレスに違いない。

防災ジャーナリストの渡辺実氏がこう語る。

「被災地住民にとっていたたまれない時間ですが、幸い、今回の地震でペシャンコになった木造住宅をこれまで見ていないんです。こうした光景を以て日本の都市は地震に強くなったとする識者もいるが、それは別の次元で検討しなければならない問題です」

千島海溝と、そのやや南にある日本海溝。2つの海溝周辺でM7以上の大地震が発生後、M8級以上の地震が起きた頻度は、1904~2017年までの113年間で25回のうち1回程度とされているが、東日本大震災はその一つだった。

今回の地震による青森、北海道、岩手で合わせて約50人がケガをしたが、死者は出ていない。

確かに、震度6強という地震の規模から考えても、被害は少ないと言える。

「被害が少ないのは、地震が発生したのが午後11時15分であったことと関係がある。この地震で八戸市の商業施設『ラピア』入り口の天井が崩落したり、郵便局の入るビルのガラスが落下したりと、凄まじかった。
もし、人が多く出ている昼間の時間帯に地震が発生していたら、死者も相当数出て阿鼻叫喚の惨事になっていたはずです」(同)