【深淵ホラー劇場:映画界が封印した『G級の神々』】#3

【アルゼンチン映画史】日本未公開が多いホラーのレジェンド、ゴンサロ・カルサーダ監督

『ミッションイン・デルタ』

海外ホラーのレジェンド、ゴンサロ・カルサーダ(Gonzalo Calzada)監督の存在は、日本ではあまり知られていないかもしれない。日本では『ルイーサ(2008)』というドラマ映画が一本公開されたのみだが、彼こそがアルゼンチンのホラー映画界のレジェンドとも言える存在だ。

90年代からキャリアをスタートさせ、『ルイーサ』を除いたほとんどがホラー映画でありながら、日本ではホラー映画監督として認知されていない不遇の監督だ。後輩であるチェレンターノ監督も『Nocturna(2021)』を「本当に素晴らしかった」と評価している。日本でもカルサーダ監督のホラー映画の封印が解かれることを望むばかりだ。

インディーズ映画の聖地、ブエノスアイレスから!制作集団 Cápsula estudios と『ミッション・デルタ』昨年(2024年)に高い評価を受けたアクションスリラー映画『ミッション・デルタ(Misión Delta)』を制作したカプスラ・エステュディオス(Cápsula estudios) は、今アルゼンチンで注目のインディーズ制作会社だ。彼らのYoutubeチャンネルでは、主にSF、ホラー、スリラーを専門とする彼らの手によるホラーやジャンル映画を見ることができる。

チェレンターノ監督は、オーナーの一人であるホアキン・ラミレス氏との連絡がきっかけでこの会社に関わるようになったと語る。彼がチェレンターノ監督の短編映画に素晴らしいフィードバックをくれ、『量子バイオレンス』のポストプロダクションも手伝ってくれたそうだ。『ミッション・デルタ』にはチェレンターノ監督も参加しており、制作は週末に、街から遠く離れた森の中の一軒家まで出向いて撮影された。

チェレンターノ監督もインディーズ映画の傑作と絶賛する『ミッション・デルタ』はインディーズ映画ながら追加上映も行われたようだ。今、チェレンターノ監督は彼らの新作『Blake Rox』の助監督を務めている。これはすごいことになるに違いない!