男を破滅へ誘う! 「金髪の歌声」ローレライから「鹿の脚」のディアウーマンまで世界の美女UMA“怪奇譚”

 

上半身は美女、足は鹿

●ディアウーマン
北米先住民の伝承に登場する女性型UMAで、上半身は美しい女性、足が鹿という半獣の姿をもつ。

複数の部族で語られ、古くは精霊の一種として崇められていたが、近代になると「男を誘惑し、死に至らせる妖女」として恐れられるようになった。夜道で微笑みかけ、気を許した男を沼地に引きずり込むという。

実際に「森でひづめの跡を残した裸足の女を見た」「車の前に鹿の脚をもつ女性が現れた」といった目撃報告もある。目撃者の一致した描写に加えて動物の残骸が見つかる事例もあり、実在する未知の変異種とみなす説も根強い。

●マーメイド
上半身が女性で下半身が魚という姿をもつ水棲型UMAで、世界各地に伝承が存在する。古代ギリシャのセイレーンや日本では「人魚伝説」「八百比丘尼」としても語られる。

美しい歌声で船乗りを誘い、海に引きずり込む存在とされるが、吉兆や守護の象徴として扱われることもある。16〜19世紀には航海者が「髪の長い女が海上に浮かんでいた」「魚の尾を光らせて泳いでいた」と記録しており、近年も目撃情報がある。

生物学的にはマナティーやジュゴンの見間違い説が有力だが、近年に遺骸写真が出回るなど、正体不明の報告も多い。

週刊実話増刊『未確認生物UMAの秘密』より一部抜粋