男を破滅へ誘う! 「金髪の歌声」ローレライから「鹿の脚」のディアウーマンまで世界の美女UMA“怪奇譚”

画像はAIで生成したイメージ

美しきものは、ときに人を破滅に追い込む魔力を持つ。そのためか、世界中には美しい女性型UMAの伝承が多く存在する。ここでは、ただの伝説ではなく、目撃談も多く存在する美女UMAを紹介しよう。

ドイツに出没する“美しき水の妖女”

●ローレライ
ドイツ・ライン川中域にある岩山の名に由来する伝説の美女UMAである。

古くから船乗りたちは、この岩の上に金髪の美しい女が現れ、髪をとかしながら歌を歌うのを見たと語っていた。彼女の美しくも妖しい歌声に惑わされた船乗りは操舵を誤り、岩礁に激突して命を落とすといわれる。

19世紀、詩人ブレンターノやハイネによって詩や歌曲となり、ローレライは「美と死の象徴」としてヨーロッパに広まった。今もなお「川面に座る女の影を見た」「夜明けに歌声を聞いた」という証言が寄せられ、“美しき水の妖女”として人々を惹きつけている。

●ラミアー
古代ギリシャ神話の怪物で、リビア王女がゼウスの愛人となり、嫉妬したヘラに呪われて子を失い、悲嘆のあまり人の子を喰らう怪物になったとされる。上半身は美女、下半身はヘビで、夜に子供や若者を誘惑して血を吸うという伝承が残る。

中世以降、地中海沿岸では「夜道で美しい女が微笑み、近づくと下半身がヘビだった」という目撃談が各地に記録されている。スペインのバスク地方でも報告があったことから、19世紀には民俗学者が「美しい女が突然、ヘビの足を見せて消えた」と聞き取りをした記録がある。

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