【現役ドラフト2025】2巡目ゼロの大異常と“実質トレード化”が深刻化…「もはや制度崩壊」の声も

制度は前へ、現場は後ろへ――危機の前夜

名簿制度の見直しなど、NPBは制度を前へ進めようと努力している。しかし、実際に運用する球団の姿勢が変わらない限り、現役ドラフトは理念から遠ざかり続ける。

2巡目ゼロと実質トレード化――。これらは制度が抱える“構造的な歪み”の表れに過ぎない。このねじれが続けば、現役ドラフトは「出場機会を与える制度」ではなく「球団都合の交換市場」へと完全に変わってしまう可能性がある。

制度を理念へ戻すためには、「球団に“出すメリット”を与える仕組み」「名簿制度の透明性向上」といった運用面の改革が不可欠だ。

2025年の現役ドラフトは、静かに、しかし確実に“崩壊のカウントダウン”を告げる契機となった。