2026年3月Xデー! 中国がついに台湾侵攻へ――先兵は“無人ドローン”の大群か

台湾のレーダーや防空ミサイル基地を集中攻撃

ちなみに、「2026年3月Xデー説」が叫ばれ始めたのは、中国の暦と軍事的観点が根拠といわれている。年明けの2月17日~3月3日は、中国で最も重要&盛大な祝祭日である春節(旧暦の正月)で、これが戦禍に見舞われれば人民の不満が爆発することは確実だ。そのため、早急に台湾侵攻に踏み切りたい習国家主席もこの時期だけは避けるだろうとみられているという。

また、軍事的観点からも3月は台湾海峡の強風や荒波が収まり始め、大規模な海や空での作戦展開に最適な気象条件が揃うことから「軍は長距離ロケット砲の改良など、軍備をこの時期までに完了させる計画を急ぐだろうと見られている」(政治部デスク)のだ。

ただ、台湾侵攻が起きた場合は、従来想定されていた以上に恐ろしいシナリオが用意されていそうだという。

「それが台湾進攻の初期段階で展開する可能性が高いと指摘される『無人ドローン攻撃』です。
人民解放軍は、安価な民生用ドローンから高性能な軍用UAV(無人航空機)まで、数千機規模のドローンを改造し、台湾の重要目標へ一斉に投入する計画とされる。主要ターゲットは明確で、台湾軍のレーダーサイトや防空ミサイル基地を集中攻撃し、“目”と“盾”を機能停止させる。
さらに指揮通信拠点を叩き、指導系統を麻痺させる。加えて発電所、主要な交通インフラを破壊し、社会生活を混乱させることで、市民の士気を一気に低下させようというのです」(軍事ジャーナリスト)

既存の台湾軍の防空システムは、同時に多数の目標に対応する能力に限界がある。低空・低速で飛来するドローンの群れを正確に識別し、迎撃し続けるのは極めて困難であるため、台湾軍は攻撃開始から「最初の72時間」で大混乱に陥ることが予測される。

これは、中国が従来の揚陸作戦による損耗を回避し、短期間での勝利を目指すためにアップデートした、極めて有効な非対称戦術と言える。