「歌詞は美しく、とても物悲しい」日本レコード大賞を受賞した布施明の『シクラメンのかほり』
2025.12.09
エンタメ
布施明『シクラメンのかほり』作詞:小椋佳、作曲:小椋佳、編曲:萩田光雄 1975年4月10日発売
「布施明フォーク化作戦」の首謀者は…
布施明が、今年のNHK紅白歌合戦に出場することが決定しました。2009年の紅白以来、実に16年ぶりの出場ということになります。
というわけで今週は「布施明紅白復帰記念」ということで、彼が歌謡界の天下を取った、ちょうど50年前の『シクラメンのかほり』をご紹介します。歌謡界の天下、すなわち1975年の日本レコード大賞を受賞したヒット曲です。
前々回、キャンディーズ『アン・ドゥ・トロワ』のときにも触れましたが、当時の歌謡界は、吉田拓郎や井上陽水らの登場で、若者人気を急速に集める新ジャンル=フォークとどう戦うかが大きなテーマでした。
そして布施明が所属していた渡辺プロダクション(ナベプロ)は「歌謡曲にフォークを取り込む」という方針に打って出ます。
「布施明フォーク化作戦」の首謀者は、当時ナベプロで布施明のマネジャーを務めていた小坂洋二。のちにEPICソニーというレコード会社のプロデューサーに転身、佐野元春をブレイクさせる人物です。
ある日「名誉が欲しい」と言った布施明に「名誉か、それならレコード大賞だ」と思い「布施さん、レコード大賞獲れればいいんですね? じゃあ5年以内に獲らせますよ」と宣言。
そして小坂洋二は、吉田拓郎、井上陽水を追うようにフォーク界で人気を集め始めていた小椋佳を訪ね、彼のレパートリーから「シクラメンのかほり」を選んだのでした(詳細は小坂洋二氏へのインタビューを載せた拙著『EPICソニーとその時代』-集英社新書-参照)。
「真綿色」「うす紅色」「うす紫」という3色のシクラメンの出てくる歌詞は美しく、とても物悲しい。
【スージー鈴木の週刊歌謡実話】アーカイブ
- 1
- 2
合わせて読みたい
-

水卜麻美アナが日テレ退社へ 夫・中村倫也の説得で『24時間テレビ』が花道に?
2025.05.11 芸能 -

ゴジラ松井が長嶋茂雄さんの遺言「巨人監督」をためらう障害
2025.11.24 スポーツ -

中居醜聞で「女子アナ王国」崩壊! フジテレビに巻き起こる宮司アナ“長澤まさみ化”と佐々木アナ現場復帰待望論
2025.12.13 芸能 -

今田美桜の事務所に3億円訴訟!“芸能界のドン”激怒で活動危機か
2025.12.08 芸能 -

【深淵ホラー劇場:映画界が封印した『G級の神々』】#3
2025.12.12 エンタメ -

雛形あきこ年下のイケメンマネジャーと車内で…「揺れる送迎車」記事で離婚【美女たちの不倫履歴書41】
2024.01.03 芸能 -

「パパ活はスキマバイト」と言い放つ極悪54歳が女子大生に性的行為強要の悪質実態
2025.12.13 -

長濱ねる結婚か 8年ぶりセクシー写真集のウラに見え隠れする魂胆
2025.07.17 芸能 -

巨人が“韓国の至宝”キム・ハソンを極秘獲得へ 異例の李承燁コーチ招聘は布石だった!
2025.12.13 スポーツ -

中森明菜に「顔が違う…」16年ぶり復活ステージでまさかの“ニセモノ説”浮上
2025.04.23 芸能
合わせて読みたい
-

水卜麻美アナが日テレ退社へ 夫・中村倫也の説得で『24時間テレビ』が花道に?
2025.05.11 芸能 -

ゴジラ松井が長嶋茂雄さんの遺言「巨人監督」をためらう障害
2025.11.24 スポーツ -

中居醜聞で「女子アナ王国」崩壊! フジテレビに巻き起こる宮司アナ“長澤まさみ化”と佐々木アナ現場復帰待望論
2025.12.13 芸能 -

今田美桜の事務所に3億円訴訟!“芸能界のドン”激怒で活動危機か
2025.12.08 芸能 -

【深淵ホラー劇場:映画界が封印した『G級の神々』】#3
2025.12.12 エンタメ -

雛形あきこ年下のイケメンマネジャーと車内で…「揺れる送迎車」記事で離婚【美女たちの不倫履歴書41】
2024.01.03 芸能 -

「パパ活はスキマバイト」と言い放つ極悪54歳が女子大生に性的行為強要の悪質実態
2025.12.13 -

長濱ねる結婚か 8年ぶりセクシー写真集のウラに見え隠れする魂胆
2025.07.17 芸能 -

巨人が“韓国の至宝”キム・ハソンを極秘獲得へ 異例の李承燁コーチ招聘は布石だった!
2025.12.13 スポーツ -

巨人に「暗黒時代」の足音!…若手捕手が移籍直訴の異常事態と戦力低下、コーチ人事…内部分裂寸前
2025.11.25 スポーツ