再登板で「首相在職最長記録」を樹立! 長期政権を築き上げた安倍晋三の手腕
2025.12.08
成果を上げた「アベノミクス」
第1次政権を体調不良と選挙の敗北で投げ出すという屈辱感を引きずっていた安倍晋三は、それから5年後、首相として「再登板」を果たし、第2次安倍政権を実現させた。
「再登板」は戦後間もなくの吉田茂から、60年以上もなかったことである。
安倍の退陣後、自民党政権は福田康夫、麻生太郎が共にほぼ1年間の短命で終わり、政権はついに民主党へと移り、その後、自民党は約3年間を野党に甘んじてきた。
この野党時代に、再び自民党総裁のポストにあった安倍が、民主党・野田佳彦首相による衆院解散の意向に同調した結果、総選挙で自民党が勝利したことにより、首相の座に返り咲いたのである。
「再登板」を果たした安倍は、5年余前の第1次政権の手法をかなぐり捨てたように、いささか強引、直進的な政権運営に転じた。
まず、あえて「お友達人事」との批判を尻目に、政権運営を支える閣僚、党役員の主軸に、自ら気心の知れた側近を重用した。これにより、トップダウンの政治手法が可能になった。
そして中央官庁の事務次官、局長はもとより、審議官以上の幹部の人事権を握る政治機関として「内閣人事局」を創設したことで、官僚は政権の意向に異論をはさむことが難しくなった。
さらに「法の番人」である内閣法制局もこの対象であったことから、政策推進における法的根拠は、絶えず「番人」に守られることになったのである。
そのうえで、自らは外交、安全保障に主軸を置き、内政は財政政策、金融政策、成長戦略の「3本の矢」を掲げた。なかでも、異次元の金融緩和政策を取り続けた「アベノミクス」で、綱渡りながら雇用面での成果を上げたのだった。
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