北朝鮮元大使が「金正恩ファミリー秘密金庫」暴露本出版

画像はAIで生成したイメージ
2019年9月に韓国へ亡命した北朝鮮の劉現祐・元駐クウェート臨時代理大使(53)が11月、北朝鮮の生々しい実態を伝える『金正恩の隠された秘密金庫』(東亜日報社)を出版した。

これまで日韓のメディアの取材に単発的に応じた劉氏が、個別案件をまとめた内容になっている。

「最初にメディアの取材で明らかにしたのは、金正恩総書記の実妹・金与正朝鮮労働党副部長の夫の容姿や身分。次に’13年12月に処刑された正恩氏の叔父で政権ナンバー2だった張成沢・国防委員会副委員長について。韓国では『高射砲でバラバラにされた』と伝えられていましたが、『こいつには弾がもったいない』との理由で“火炙り”に処せられたとの衝撃的な内容が暴露されています」(北朝鮮ウォッチャー)
 
劉氏の義父である全日春氏は、党中央委員会本部書記室の幹部であり、「39号室」と呼ばれる正恩氏の秘密資金を管理する部署の室長だったため、日常的に金ファミリーに接していた。

また、正恩氏の実兄・金正哲氏が深刻な麻薬中毒に陥り、これが後継者に選ばれなかった最大の理由だったことを明かしている。

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金正恩総書記「この子は、私にとってブドウ糖だ」

正恩氏の娘、キム・ジュエ氏に関する証言もある。「筆者の義父は遊覧船の開艦式で幼いジュエ氏を抱いたことがあるという。正恩氏は『この子は、私にとってブドウ糖(グルコース)だ』と語っていたというのです。つまり、娘は自分の栄養剤であり動力源ということでしょう。そして、ジュエ氏の名前は『万人から愛される麗しい娘になれ』という意味で『主愛』と名付けられたということです。その根拠として、彼女の写真の裏面に『主愛』と漢字で書かれていたと義父から聞いたというのです」(同)

正恩氏は呼吸器疾患を患っているため、金ファミリーと限られた高位幹部は烽火病院で健康管理が施されている。

同病院では喫煙者の予備群を対象に高価な薬物を投与し、薬物反応を観察する臨床試験が秘密裏に進められているという。

ここに正恩氏の「トップシークレット」が隠されていそうだ。

「週刊実話」12月18・25日号より