『酒のツマミ』終了で勃発 フジテレビが抱える“新たな火種”

フジテレビ (C)週刊実話Web
「はい、それでは…面白くなければテレビじゃない、フジテレビ」

お笑いコンビ『千鳥』の大悟(45)がこう吐き捨てるように番組を締めくくった瞬間、スタジオには微妙な空気が流れたという。

深夜帯ながら根強い人気を誇ってきた『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)が突然の終了を発表した。だが、業界内では「これは単なる番組終了では済まない。フジの終わりの始まりだ…」と受け止められている。

今回のドタバタの発端は、ハロウィーン企画で披露された大悟の金髪コスプレだった。

性加害問題を機に地上波テレビ局から事実上の出禁状態になっている松本人志に扮したのだが、フジテレビの上層部がこれを問題視。背景にあったのは、この半年間で強化した“コンプラ至上主義”だった。

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フジテレビの判断が間違っているとも言い難いが…

「中居正広氏の性加害騒動で、松本の関与が疑われているからです。放送前日の夕方になって突然、差し替えが通達。
制作サイドや吉本サイドも寝耳に水。この一件をMCである大悟に知らせたそうです。すると、見たこともない鬼の形相で大激怒。現場は完全に凍りついていました」(事情通)

人気番組の内容が直前に差し替えられることは、通常ではあり得ない判断だった。しかも、その情報が話し合いの最中に外部に漏れ、一気にネットを駆け巡った。

「議論の途中で漏洩するなんて、現場軽視も甚だしい。吉本サイドが不信感を募らせている」(テレビ関係者)

フジテレビの現場制作関係者が密かに危惧しているのが“波及被害”だ。

「千鳥は同局の複数番組にレギュラー出演し、看板企画にも関わっている。怒り心頭の大悟は、すでに全番組からの撤退を決意したともいわれている。そうなると、年末特番は大混乱に陥る。
また、大悟に引っ張られる形で吉本芸人の出演が一斉に減る可能性も。一度、芸人に嫌われたら戻ってこない。バラエティー枠は大幅な立て直しを迫られるでしょう」(編成関係者)

このツケは、来春の改編期まで尾を引きそうだ。

「週刊実話」11月27日号より