WBCダルビッシュ出場絶望で主将は大谷翔平、副将は鈴木誠也とヌートバー

東京ドーム (C)週刊実話Web
今オフの侍ジャパンの強化試合は興味深い。

国内から選出されたメンバー28人は11月15、16日の韓国戦に向けて調整中だが、全体練習で重点を置いているのは“MLBルール”。

球種を決めるバッテリーサインも含めた投内連携は、すべて伝達機器「ピッチコム」が使われ、試合本番では米国用の「拡大ベース」が採用される。

「シート打撃の練習でも、守る選手にはピッチコム機が装着されました。MLB式に早く慣れることがWBC連覇のカギです」(スポーツライター・飯山満氏)

また来春のWBC本番では“大谷ルール”も採用される。先発投手兼DHで出場した選手はマウンド降板後も打者出場できるというものだが、そこは大谷本人がいるので心配ない。

「前回大会同様、井端弘和代表監督はメンバーに日本人メジャーリーガーを多く選出する予定です」(関係者)

NPBスタッフは、現地の日本人選手とも定期的に連絡を取り合ってきたが、パドレスのダルビッシュ有がトミー・ジョン手術を受けることは早い段階から知らされていたという。

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「大谷翔平ジャパン」でWBC連覇なるか?

「前回大会でメンバーをまとめていたのは、間違いなくダルビッシュでした。手術さえなければ、彼を選出し、主将役を任せるつもりでした。代役を決めなければなりません」(同)

本人への通達はこれからになるが、侍ジャパンの関係者たちの意見は大谷で一致しつつある。

来季は32歳。チームをまとめ上げていくには適齢期だが、若干の心配な点もある。大谷は学生時代に遡っても、キャプテンを務めた経験がない。

「鈴木誠也(31)とヌートバーに副主将のような役目を任せ、大谷1人に負担が集中しないようにします。ヌートバーは所属するカージナルスで、すでに若手の代表者的な立場になっています。広島・小園海斗にもサポートしてもらうつもりです」(同)

ワールドシリーズ後半、大谷やドジャースナインは、ワイルドカードシリーズに回された試合増と第3戦が延長18回までもつれ込んだツケで、疲労回復の点滴を打ちながら試合に出場し続けた。

ドジャースは大谷の二刀流での出場をセーブしてほしい意向とされる。

山本由伸も同様だが、複数の先発登板は難しそうだ。とはいえ、試合展開によってはDHを解除して大谷がマウンドに上がる可能性もある。

「大谷ジャパン」でWBC連覇なるか。

「週刊実話」11月27日号より