蝶野正洋が政治家に喝!「言いたいことだけを言うヤジは三流」

蝶野正洋 (C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは、「政治家に教えたい“正しいヤジの入れ方”」。

ヤジを飛ばすのは技術がいる

10月21日、国会で「首相指名選挙」が行われ、自民党の高市早苗総裁が内閣総理大臣に選出された。

高市首相は就任早々に外交の機会に恵まれて、来日したトランプ米大統領と並んでスピーチしたり、ASEAN関連首脳会議に出席して各国首脳と会談を行っていたけど、そのときの振る舞いについてさまざまな意見が出ている。

俺はいいスタートを切ったと思うけどね。前任の石破(茂)さんみたいに、首相になってから意見がブレないのもいい。

高市首相が国会で所信表明演説をしたとき、他の議員からのヤジがひどく、国民から批判の声が上がった。

実は、ヤジを飛ばすのは技術がいる。場の空気を読まないといけないし、その上で適切なタイミングで適切な言葉を、適切な声量で発しないといけないんだよ。

昔はプロレス会場に下手なヤジを飛ばす客が大勢いた。だいたいガラが悪い風体で、試合をしている選手に向けて「もっと本気でやれ!」「俺のほうが強いぞ!」なんてわめいている。

そういうやつらが会場の空気を悪くしていたら、俺が若手のときはとっ捕まえて追い出すという役割もあった。

昔は野球でもよくヤジが飛んでたけど、今はマナーがよくなったのか、あまり聞かなくなったよね。海外だと、ヤジというかブーイングがすごい。ほぼ全お客さんが一斉に声を出すから、会場を揺らすくらいの迫力がある。

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