【難読漢字よもやま話】「鰤」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「ぶり」

【漢字の由来と語源】
「ぶり」という呼び名が付いた最も有力な説は、成長するにつれて丸々と大きく太り、脂が乗って身が「ぶりぶり」と肥えることからと言われています。

また、脂(あぶら)が乗っていることから、「あ」が省略されて「ぶら」→「ぶり」となったという説もあります。

【鰤に関する豆知識】
●出世魚の代表格
鰤は成長とともに名前が変わる「出世魚」として有名です。地域によって異なりますが、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと変わるのが一般的です。(関東の場合)

●天然と養殖の違い
天然の鰤は身が引き締まっていて、養殖の鰤は脂がのっているのが特徴です。味や食感の違いを楽しむことができます。

●旬は冬
鰤の旬は、一般的に冬です。特に寒ぶりと呼ばれるものは、身が締まり、脂がたっぷりのっていて、最高の味わいです。
近年は「ぶりしゃぶ」も人気!

●縁起物としての鰤
富山県など一部地域では、結婚式の引き出物として鰤が贈られることがあります。これは、出世魚である鰤が、将来の出世を願う縁起物として考えられているためです。

●栄養満点
鰤には、DHAやEPAなどの良質な脂質、タンパク質、ビタミンB群などが豊富に含まれています。健康維持に役立つ栄養素がたっぷりです。

●ブリの日
鰤の美味しさを広めるために、11月29日が「ブリの日」として制定されています。(「いいブリ」と読める語呂合わせから)