「自民党をブッ壊すッ」悪しき派閥政治を断ち切る小泉純一郎の改革
小泉チルドレンと郵政民営化
野党議員の主張ならともかく、全国特定郵便局長会を中心とした広大な自民党支持基盤である郵政事業の民営化を、自民党議員が率先して唱えるというのだから、まさに田中真紀子いわくの「変人」だったのである。
なぜ、小泉はそこまで郵政民営化に固執したのか。
郵政分野は、元来が自民党の保守本流、すなわち吉田茂を祖に田中角栄、竹下登、橋本龍太郎の各首相が、田中派、竹下派、橋本派の流れのなかで大きな政治基盤と化し、そのことで長らく党内権力を維持してきたという経緯があった。
平成17年(2005年)8月、第2次政権を率いていた小泉は“改革の本丸”である「郵政民営化の信を問う」として、衆院解散・総選挙に打って出た。
そのときの選挙を取材していた政治部記者が、こんな話をしていた。
「小泉は27歳の若さで、亡父の“弔い合戦”として衆院選に初出馬したが、あえなく落選した。その後、福田赳夫の事務所で働き、政治のイロハを学び直して、落選から3年後の衆院選で初当選を飾っている。
その小泉が郵政民営化に固執したのは、自身が福田派に身を置き、田中派から続く流れが郵政を強力な政権基盤とし、福田派をはじめ他派を横目に党内の主流派、保守本流として権力を掌握し続けたことが、どうにも許せなかったようだ。
彼が口にした『自民党をブッ壊すッ』は、悪しき派閥政治を断ち切るという意味だった」
この選挙戦で、小泉は国民に郵政民営化に賛成か反対かの判断を突きつけ、これに反対し造反した自民党議員を「抵抗勢力」と決めつける一方で、自民党公認の「刺客」候補を送り込むなど、なんとも強硬な手を打った。
結果は、小泉の作戦が功を奏した格好で、自民党は圧勝している。
総選挙での勝利を受けた小泉の動きは素早く、直ちに郵政民営化法案を提出。異例、奇手とも言えた衆院での再議決に持っていき、からくも法案を成立させたのであった。
しかし、時を経て法案成立から今日で約20年、郵政事業は3分割されたものの、今日、多くの問題点を露呈しているのは、読者諸賢ご案内のとおりである。
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