激増するクマ被害に蝶野正洋が注意喚起!「人間と野生動物がどう共存していくのかを改めて考えるべき」

蝶野正洋(C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは、「近年の“クマ被害”は災害級」。

プロレス関係者もクマ被害に…

最近、クマ被害が頻発している。環境省によると、今年度のクマによる死亡者数は全国で13人(11月6日時点)。統計を取り始めた2006年以降で、過去最悪の人的被害だという。

 理由は猛暑の影響で山林にクマの食べ物が少なくなっているとか、そもそも生態系が変わってきているという説もあるけど、今まで人間の生活圏内にこんなにクマが出没することは無かった。

政府もクマ被害対策の見直しを指示して、新たに防衛省を含めた警戒体制を築くというから、もはや災害レベルの事態と言える。

 残念なことに、プロレス関係者にも被害が及んでしまった。女子プロレスやzero1などの団体でレフェリーとして活躍していた笹崎勝己さんが、勤めていた旅館で露天風呂の清掃をしていたときにクマに襲われ亡くなるという痛ましい事故だ。

 笹崎さんは以前、俺が主催したAEDの講習会にレフェリーとして来てくれたことがあった。あまり会話は交わせなかったけど、実直な人柄が伝わってくるような方だった。

 まさか知り合いがクマに襲われて亡くなるなんて、思ってもみなかった。いまや誰もが被害に遭う可能性があると考えて、その対策や身の守り方を周知させるべきだね。

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