千鳥が激怒した フジテレビの「松本人志全否定」

松本人志 (C)週刊実話Web
フジテレビ系バラエティー番組『酒のツマミになる話』の10月24日放送分が急きょ、差し替えとなった。

過去放送回(3月14日)に切り替えたことで、MCを務めるお笑いコンビ『千鳥』の大悟(45)が激怒。自ら降板を申し入れたことで同番組の年内終了を発表した。

「問題の放送分は、ハロウィーンのコスプレ特集で大悟が松本人志(62)に扮したのが差し替え理由。制作サイドで企画が通り、収録も終わっていた。
フジテレビ幹部の判断で差し替えになったといいますが、弁護士を含めた有識者の意向ですよ。フジの制作陣は中居正広氏(53)の女性トラブル騒動で骨抜きにされた。
テレビ制作で自主性を欠いたフジの決断は今後、バラエティー番組だけでなく、ドラマにも波及すると思います」(お笑い関係者)

昨年1月、『ダウンタウン』の松本人志は、飲み会で女性への性的強要疑惑を報じた週刊文春側を相手取り名誉毀損で提訴。芸能活動を休止したため、昨年2月から同番組のMCは千鳥に代わった。

「10月24日放送回は人気コスプレヤーのえなこがゲスト出演すると告知していました。そして、出演者が仮装して収録を行った。
その内容を直前に知ったフジ幹部が大悟の扮した松本のコスプレを問題視して差し替えの連絡がきたんです」(吉本興業関係者)

もちろん、松本に扮した大悟にも言い分はある。

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“松本コスプレ”は昨年OKで今年NGに

昨年の『酒のツマミになる話』のハロウィーン特集でも大悟は「松本さんも“どんどんワシのことをイジれ”って言うてはるから」と金髪のカツラに白シャツの松本に扮し収録に臨んでいた。

今年も松本の仮装をしたら差し替えとなったのだから、大悟からすれば“なんでなん?”と不信感を抱くのは当然の成り行きだ。

「制作サイドで“松本コスプレ”が通ったから衣装を発注した。吉本も何ら問題なし。スポンサーサイドの意向かと思ったら、そちらは関係ない。
昨年はOKで、今年NGというのは納得いきませんよ。千鳥、特に大悟は松本の存在を否定されたことで、はらわたが煮えくり返っています」(同)

フジテレビの内部事情に精通する先のお笑い関係者が、こう指摘する。

「中居氏の女性トラブルを発端に設置された第三者委員会の関係者やフジ社員で構成されているコンプライアンス関連筋が、弁護士や有識者にお伺いを立てた。
その結果、差し替えが決まった。フジ幹部はそれを制作サイドに伝え、制作陣は逆らえず、そのまま従っただけ。情けない話です」

フジテレビは黄金期を築いた1980年代のスローガン『楽しくなければテレビじゃない』を本当に撤回したようだ。今は『楽しければテレビじゃない』か。

「週刊実話」11月20日号より