高市政権に見える報道の偏りと危険性を蝶野正洋が指摘! 「世代によって新たな情報格差が生まれている」

蝶野正洋(C)週刊実話Web

若い世代は紙のメディアを読まないし、テレビも見ない

週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは、高市内閣の誕生時に見えたメディア報道の情報の偏りと対策についてだ。

ニュースを発信する側の偏り

自民党の高市早苗総裁が第104代内閣総理大臣に指名され、高市内閣が発足した。これでようやく夏の参院選、自民党総裁選と続いていた政治の空白と混乱が解消されそうだ。

高市さんが自民党総裁になってからも、公明党との連立が解消になり、他の野党と協議を繰り返して最終的に日本維新の会と連立政権を樹立するなど、目まぐるしい展開だった。

この間に改めて各政党や政治家の思惑が見えたし、なかなか興味深かったね。ウラではさまざまな駆け引きもあっただろうし、いわゆる貸し借りやスキャンダルなんかも飛び交ってたんじゃないかな。

もっといえば、それぞれの政党のバックに付いている団体や黒幕たちの動向も気になる。政策が合致するかどうかということに加えて、今後はアメリカ寄りにするのか、それとも中国と近づくのかみたいな擦り合わせもあったと思うんだよね。

アメリカと中国はどちらも大国だし、まだまだ拡大戦略を取っている。日本は地理的にその間に位置しているから、どうしても影響を受けてしまうんだよ。中国はお隣の国だし、日本とは歴史的に関わりが深い。

アメリカは戦後からの関係だけど、日本の同盟国として、リーダーシップを発揮して引っ張ってくれた。これはどちらがいい悪いじゃないんだよね。新日本プロレスと全日本プロレスみたいなもので、スタイルが違うだけで、やっていることはあまり変わらないんだから。

でも、今の日本からすると、中国は共産国家だから話が通じないみたいなイメージがある。特に政治的な部分で中国のいいところをあんまり聞かないから、どうしても警戒してしまうよね。

でも、これはニュースを発信する側の偏りというのもあると思う。ここはいいけど、ここがダメとか、丁寧に報道したほうが平等だと思うけどね。

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