“無類のカーマニア”高市首相が小池都知事と「F1東京お台場GP」招致へ

公道GP観戦用ホテルは1部屋1億円!

近年のF1を支えているのが、米国での爆発的な人気だ。Netflixのドキュメンタリーシリーズ『Formula1:栄光のグランプリ』のヒットで、今や伝統的なインディーカー(米国のF1)やナスカー(レーシングカー)の人気を大きく凌ぐ。

その象徴がラスベガス・ストリップ(公道)が舞台のF1ラスベガスGP。期間中のホテルは1ルーム1億円でもセレブ客で埋まり世界中の富裕客で大盛況だ。

「FIAが次に期待するのが、東京都心でのGP開催です。人気拡大で伝統のあるフランス、ドイツでさえF1カレンダーから外れる状況だが、トヨタ、ホンダの母国日本は別格。国と都が本気で動けば“2本GP”は十分に可能」(同)

日本GPの舞台・鈴鹿サーキット(三重県)はF1活動休止中のホンダ(本田技研工業)の本拠地。開催契約は2029年までだが、ホンダは来年からアストンマーティンへのエンジン提供で復帰する。それを思えば契約延長はまず動かない。

一方でトヨタも’24年10月にハースF1チームと提携し、’26年の新レギュレーションを見据えて来季から復帰する。車両開発でのジョイントでトヨタ育ちの小林可夢偉がテストを続ける。

当然、視野に入れるのが、トヨタの本拠地・富士スピードウェイ(静岡県小山町)でのF1開催。しかし、都心から遠いことからFIAが難色を示すが、東京都心での開催なら大歓迎だ。

そのトヨタと縁浅からぬ関係にあるのが高市首相だ。経済安全保障担当大臣時代から「トヨタの職人技」「日本のモノづくり精神」を世界へ訴え、カーボンニュートラル政策での「拙速なEV化(電気自動車)」に反対。トヨタの豊田章男会長が主張する「多様な選択肢(ハイブリッド・水素車)」を支持してきた。