巨人が150億円規模“史上最大補強”の大号令 岡本和真の移籍金でメジャーリーガー獲得へ

“史上最強打線”再来には懸念材料も


「ターゲットは、MLBで実績を持ちながら、来季以降の契約が不透明な中距離砲やユーティリティプレーヤー。国内の候補も合わせて、長嶋茂雄監督時代の再来、かつてのローズ、ペタジーニ、小久保らを獲得した2004年の“史上最強打線”を超える補強を目指すそうです」(同)

史上最強打線といえば、高齢の強打者ばかりを揃えたために守りや機動力が疎かになり、球団史上最大の“暗黒時代”を迎えたほど。そのため、ただこれをなぞるような強打者大量補強の方針には懸念の声も上がっているという。

「当時は松井秀喜という絶対的主砲のメジャー流出に焦り、その穴埋めに他球団の4番を多数獲得。おかげで守りはボロボロな上、若手の出番も減っていました。チームは昨年来ファンの不満が深刻で、岡本の離脱でファン離れはさらに加速するでしょうが、金に頼ったチーム作りでは当時とまた同じことを繰り返しますよ」(スポーツ紙記者)

しかし、こうした心配の声をよそに球団関係者は自信満々だ。

「現在は門脇誠や吉川尚輝、泉口友汰ら、足や守りが売りの選手も多い。投手陣も先発こそ手薄ですが、大勢・マルティネスら鉄壁リリーフ陣もいますから、強打者乱獲は理に適っています」(同)

巨人が掲げる“史上最大の大補強計画”が、果たして復活への狼煙となるか、暗黒時代到来の引き金となるかは見ものといえる。