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小池百合子東京都知事“怒りの衆院出馬説”浮上で菅政権大慌て!

小池百合子
小池百合子(C)週刊実話Web

菅義偉首相は、開幕まで50日を切った東京五輪・パラリンピックを予定通り強行する。

自民党内では、「首相は五輪成功を旗印に9月16日衆院解散、総選挙の日程で動き始めた」との情報も飛び交い始めた。

一方、総選挙絡みで小池百合子都知事の周辺からは、こんな声も漏れ出している。

「小池都知事は、次の総選挙で国政復帰を模索している。自民党の菅原一秀前経産相(東京9区)が議員辞職したことで、この選挙区が与野党の空白区となった。小池都知事は、それを千載一遇のチャンスと捉えている」(小池都知事消息筋)

まずは、自民党内で流布する「9月16日解散」の詳細を追う。自民党幹部が、その根拠と政治スケジュールを明かす。

「政府によれば、6月1日時点で国内のコロナワクチン接種回数は約1400万回となり、総人口の10%となった。アメリカなどワクチン先進国は8%を超えた時点で感染抑止が進み、経済も回復軌道に転じた。それを踏まえ、菅首相は『今後ワクチン接種が若い人、壮年の人たちに急ピッチで進めばコロナ感染拡大は克服できる。同時に五輪、パラリンピックも成功の見通しが出てきた』と上機嫌だ。その上で、二階俊博幹事長や森山裕国対委員長らと五輪後の9月解散の手はずを整え始めたようです」

そこでまとまったのが、9月16日解散だ。

「6月1日、オーストラリアからソフトボール女子チームが事前合宿も含め来日した。この時点で五輪開催はほぼ確定したようなもの。五輪は7月23日開会、8月8日閉会、パラリンピックは24日開会、9月5日に閉会する。ここから逆算した結果、9月6日に臨時国会を召集、菅首相の所信表明演説と麻生太郎副総理兼財務相の財政演説を行い、13〜15日に2021年度の第1次補正予算案を提出し成立させる。そして、9月16日に衆院を解散し総選挙に打って出るわけです」(同・幹部)

選挙に勝つか負けるかはワクチン接種次第

解散後の総選挙日程だが、最も有力視されるのは9月28日公示、10月10日投開票だ。

「このころまでにはワクチン接種が全人口の3割を超え、経済が回復へ動き出し株価も大幅アップとなる。さらに、国民が不安視していた五輪もイザ始まれば国民は沸き、菅政権の評判は右肩上がりとなる。今は支持率が3割前後と厳しいが、これが4割、5割と持ち直せば、自民党は圧勝だ」(同・幹部)

菅政権の目論見では、選挙に勝つか負けるかはワクチン接種次第で〝捕らぬ狸の皮算用〟に思えるが、ここにきて不安要素となりつつあるのが小池都知事の最新動向だ。

「小池周辺から漏れてきている話が、再び小池都知事の国政復帰説だ。というのも、菅原前経産相が公選法違反での略式起訴となり、6月3日に辞職したためだ。この辞任で菅原氏の選挙区・東京9区は〝空白区〟となり、総選挙でポスト菅原の議席を決めることになる。そこに突然、小池都知事の9区出馬説が流れ出した。小池都知事が出馬となれば、自民党に何が起きるか不透明となり、一気に不確定要素が増すことになる」(同・幹部)

噂の真相を小池都知事側近周辺に尋ねると、

「小池が菅原前経産相辞任で、さまざまな情報を収集し、分析を始めたのは事実。都知事辞任に大義名分が立てば、小池の国政復帰は十分ある話だ。小池が国政在任時の選挙区は東京10区で、池袋のある豊島区と練馬区の一部が選挙区。9区は練馬が選挙区だけに縁は深く、支援者も重なる」

全国紙記者が続ける。

「実際、菅原辞任と同時に複数から『次の総選挙で空白となった9区に小池都知事が立つのでは』という声が出始めています。五輪の成功を収め、コロナも収束すれば小池都知事の役目はひと段落する。ネックは都知事を途中放棄することを有権者がどう受け止めるか。小池サイドも、そこを注視している。ただ、小池都知事に最大のチャンスと言えるのは、仮に菅政権下でコロナを抑止、五輪を成功させても菅原前経産相らの政治とカネの問題はクリアできてない点です」

小池都知事の動向がコロナ以上に気になっている…

昨年の自民党総裁選で菅首相の選対委員長を務めた吉川貴盛元農林水産相、側近の河井克行元法相夫妻、同じく側近の菅原前経産相の4人が「政治とカネ」で辞任した。しかも、菅首相は説明責任を果たしておらず、「臭いものにフタ」で片づけてきた。

「そこに小池都知事が無所属で立候補し、政治とカネ問題を突く。まず自民党候補は勝てないでしょう。小池都知事と親しい二階幹事長が力をもっている間なら、小池都知事の自民党復活もある。そして、ポスト菅を狙う。来年70歳の古希を迎える小池都知事が総理総裁を狙うなら、秋の総選挙で国政に戻るのがラストチャンスです」(同・記者)

菅首相は、国政時から小池都知事を「もっとも嫌いな女狸」と敵視してきた。菅原前経産相辞任を機に、小池都知事の動向がコロナ以上に気になっているのは確か。そのため、こんな怪情報も飛び交っている。

「菅原辞任情報が流れ始めた5月末、太陽光発電関連会社『テクノシステム』の生田尚之社長が東京地検に詐欺容疑で逮捕された。生田容疑者と小池都知事周辺は関係が深い。小池都知事を警戒するあまりに、菅官邸が〝小池潰し〟で一枚かんでいるのではないか」(全国紙司法担当記者)

菅首相と小池都知事の新バトルが勃発しそうだ。

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