『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』は幸せな夫婦は笑え、不満を抱く夫婦は真顔になっていく夫婦喧嘩コメディー

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【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第319回】『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』

建築家のテオ・ローズ(ベネディクト・カンバーバッチ)と料理家の妻・アイヴィ(オリヴィア・コールマン)は、順調なキャリアや自慢の子供たち、誰もがうらやむ完璧な家庭生活を送る、理想的な夫婦だった。ところが、テオの事業が破綻したことをきっかけに状況は一変。2人の心の奥底に秘めていた競争心や不満が噴き出し、最初は嫌味を言い合う程度だった応酬が、次第に口論やつかみ合い、やがては銃まで持ち出す事態へと発展していき…。

名優2人のリアルで痛快な演技が見どころ

お仕事お疲れさまです!皆さんは素敵なパートナーはいますか? 私は既婚者ですが、パートナーがいる方なら分かりますよね、たまに嫌になる瞬間。もちろん、相手もそうでしょう。

今回の1本は名優2人、ベネディクト・カンバーバッチとオリヴィア・コールマンの共演。まず、そこが信じられない! 今までシリアスな作品やヒーローもので世界を魅了した2人が、夫婦として共演するなんて! しかもコメディー!?

でも、この作品はドタバタもありながら、これは非常にリアリスティック! だからこそ、演技派の2人を起用したのでしょう。

仕事は順調、かわいい子供たちもいる誰もがうらやむ夫婦。ただ、女性の方が成功すると男性のプライドが許せない。嫉妬って、かなり根強く確実にあります。

このローズ夫妻は個々に仕事を頑張っていますが、建築家のテオ(カンバーバッチ)にとんでもない悲劇が起こり、仕事の信頼のすべてを失います。

でも、アイヴィ(コールマン)のレストランは大繁盛。つまり、順風満帆だった夫婦は、仕事を失った夫と人生キラキラの妻という構図になるわけです。

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