坂道グループが世代交代に揺れる今、“全員選抜”“ハッピーオーラ”で伸びるカワラボ界隈

人気メンバーも選抜落ちする乃木坂46

11月26日に発売される40枚目シングル『ビリヤニ』は、6期生の瀬戸口心月と矢田萌華がWセンターに抜擢された。

一方で、4期生の田村真佑が選抜復帰を果たせず、5期生・五百城茉央がアンダーに回った。この人事は、一部ファンから「運営の判断が見えにくい」との反発を招いている。

世代交代をどのように見せるか、既存の“顔”をどのように扱うかが、ファン心理に細かな波紋を落とした。

また、カワラボ系に共通する「全員選抜」「ハッピーオーラ」といったビジュアル・ブランドは、初期の日向坂46を想起させる親和性を持つ。

軽やかで分かりやすいポジティブ性は、SNSで拡散されやすく、ライト層の興味を引く。結果として、ライブ・配信・短尺動画での拡散力が強まり、新規ファンの入口を広げてきた。

こうした“濃度の高い動員”は、たとえ絶対数で大差がついていても注目の風向きを変えうるだろう。

では坂道グループは衰退するのか。現時点で言えるのは、坂道は「衰退」ではなく「変化の渦中」にあるということだ。