PTA不倫はブギーナイツの夢を見る──イケメン会長と美人副会長による「ラブホ密会」の実態

会長の部屋にバスローブ姿のB子さんが…

「研修旅行の時、宿泊先のビジネスホテルでB子さんが会長の部屋に夜這いをかけたみたいなんです。
翌朝、役員の1人が急用で会長の部屋を訪ねたら、B子さんがバスローブ姿で出て来たそうです。
どうやらB子さんは寝ぼけて自分の部屋だと思って対応しちゃったみたいですね。
驚いた役員が部屋の中をのぞくと会長が全裸のままベッドに寝ていたというんだから、もう言い逃れはできません。このことはあっという間に役員の間に伝わりました」

会長と副会長の不適切な関係が明るみになったことでPTAは大混乱。すぐに2人は解任されたものの、秋の学校行事シーズンも相まって後任選びは難航した。

「さらに役員の間から会計監査を求める声があがり、件のラブホをはじめ、PTA会費の私的流用が次々と発覚し、2人には背任や横領の嫌疑もかかってしまいました」

その審議会が行われた日、会長とB子さんは駆け落ちした。

「会長の奥さまとB子さんのお母さんが学校に押しかけて来て、校長や教頭まで巻き込んでの大修羅場になりましたよ。
会長の奥さまは『学校側の管理不行き届き』だと喚いてましたけど、そんなバカな話ないですよ。
夫やB子さんへの恨みごとを言い続ける会長の奥さまに対し、娘の身を案じるB子さんのお母さんの姿が対照的だったの覚えています」

結局2人は戻って来たそうだが…。

「会長夫婦は離婚になって、奥さまはお子さんを連れて実家に帰ったそうです。もともと実家住まいだったB子さんはそのままですが、職場を地元から隣町に変えたみたいですね。
B子さんのお子さんはB子さんが駆け落ちした頃からずっと不登校です。ちなみに、2人が使い込んだPTA会費は会長が返金しました」

すべては「あとの祭り」…会長とB子さんは自業自得だが、それぞれの子どもたちのことを思うと不憫でならない。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。