太陽嵐が人類滅亡の入り口になる可能性 いつ起こるかわからない宇宙からの絶望的な厄災

AIで生成したイメージ
巨大な天災や大規模な紛争が起きようとも、人類が全滅することはなかなか想像できない。しかし、宇宙の果てないスケールを考えた場合、我々がいかに非力で危うい存在かがわかる。ここでは人類を滅亡させかねない恐ろしい事象の数々を紹介しよう。

巨大太陽嵐の発生で文明は逆戻り

「太陽嵐」とは、X線、荷電粒子、磁化プラズマなどが、太陽から一挙に放出されて飛んでくる現象のことだ。

数十年から数百年単位で、巨大な太陽嵐が発生すると考えられ、そうすると電波障害が生じ、地球の磁場を混乱させ、停電が起きる。

強力な電流によって高圧変圧器が溶融し、電力網が完全に停止する。

人工衛星、テレビや携帯電話、インターネットなどは遮断され、復旧に10年近くも要するとされている。

記録された大規模な太陽嵐は1859年に起きているが、このときと同規模の太陽嵐が到来すれば、社会に大混乱が生じ、文明は19世紀初頭に戻ると予想されている。

農業や畜産業であっても、現代では電気がなければ成り立たない。19世紀初頭と比べても現在の世界人口は倍以上。近世のインフラに戻ってしまえば、食糧難に陥り、戦争が起こるのは必至。

通信が破壊されるため相互不信に陥り、核兵器が使われることも想定される。巨大な太陽嵐が人類滅亡への入り口となる可能性は、決して低くない。

小惑星の衝突は絵空事ではない

現実的に人類が滅亡しかねない、最も可能性が高い事象といえば、小惑星の衝突だろう。

実際に6500万年前に恐竜を絶滅に追いやったケースを含め、地球はこれまでに幾度となく隕石の衝突に見舞われ、生物に種の危機が訪れている。

人類の存亡に影響を与えるサイズとされる直径1キロほどの隕石は、およそ70万年に一度飛来すると考えられており、もし衝突すれば巻き上げられたちりが地球全体を覆って、太陽の光が遮られて気候は大きく変動する。