太陽嵐が人類滅亡の入り口になる可能性 いつ起こるかわからない宇宙からの絶望的な厄災

都市を丸ごと吹き飛ばす小惑星も急接近

また、1億年に1度ほどの割合で飛来するという10キロ級の隕石になると、人類だけでなく、地球上に存在する生命の多くが絶滅してしまう。

遠い未来の絵空事かと思うが、2019年7月、直径57〜130メートルの小惑星が、地球から約6万5000キロ(月までの距離の17%)のところを通過して専門家らを驚かせた。

このサイズでも、どこかの都市に落ちれば、その都市をまるごと消滅させるほどの規模である。

問題はNASAや世界の観測機関が、小惑星を常時監視しているにもかかわらず、この小惑星の存在に気がついたのは、ニアミスするわずか数時間前だったということだ。

人類にとって死活問題となるサイズの小惑星であっても、現在でも十分な捕捉ができていないことになる。明日にでも大都市を丸ごと吹き飛ばす小惑星が、地球に落下してくる可能性があるのだ。

生物を大量絶滅させた現ガンマ線が再来

ガンマ線バーストとは、宇宙の狭い領域から短時間で大量にガンマ線が放出される現象である。

宇宙で最も強力な爆発とされ、巨大な星がブラックホール、または中性子星に重力崩壊したときに発生すると考えられている。

爆発の凄まじさはケタ違いで、万が一、我々の天の川銀河の中で起きて、それが地球に向かってやってきたとしたら、地球の生物を有害な宇宙線から守ってくれているオゾン層を破壊し、人類を絶滅の淵に追いやると言われている。

かつて、約4億5000万年前に起きた生命の85%が死滅した大量絶滅が、ガンマ線バーストによって引き起こされたと示唆する研究結果も発表されている。

現在までに天の川銀河でガンマ線バーストが観測されたことはないが、地球から660光年にあるベテルギウスが、近いうちに超新星爆発を起こす兆候を示している。

現在の観測では、自転軸の傾きからガンマ線バーストが起きたとしても地球には影響がないとされているが、この近傍からガンマ線バーストの直撃を受ければ、人類のみならず地球の生命の存亡にとって危機である。

週刊実話増刊『超常Xファイル』より抜粋