雷鳴轟く笠松競馬で心が折れた…「全敗。もうダメだ、帰ろう」

笠松競馬
【漢(オヤジ)の旅 岐阜県笠松町編(2)】
『週刊実話 ザ・タブー』で連載中の藤木TDC氏による「漢(オヤジ)の旅」は、全国の公営ギャンブルをめぐるディープツアーガイド。金はないけど飲む・打つ・買う。今回は、笠松競馬体験記をお届けする。

漢(オヤジ)の旅 岐阜県笠松町編(1)】を読む

センベロの名店「水谷本店」

肩を落とし、名鉄で岐阜へ。美川憲一のヒット曲でおなじみ当地の盛り場・柳ヶ瀬はもはや活気なく、今、若者やギャルを巻き込み盛り上がってるのは名鉄岐阜駅から西へ徒歩5分、繊維街に隣接する玉宮町界隈だった。

もともと繊維問屋の密集地だが、シャッター街化したあとに居酒屋が入居しこの10年で急成長。なので、繊維関係の看板のあるビル1階に居酒屋が営業してるのが面白い。

目指したのは、岐阜にこの店ありと言われるセンベロの名店「水谷本店」。店内は7~8人で満卓の狭さ、どて煮やおでんの鍋を囲み座る屋台の発展型。猛暑の日は鍋の熱気が上半身を包み修行的な空気である。

ビール大瓶670円とどて煮2本、はくさい漬け(どれも150円)で、まずは一服。隣に座る地元のオッサンに最近の金津園の動向など聞きながら、センベロ酒場ではきちんと1000円台で収めて席を立った。

「水谷本店」のどて煮
水谷本店から金津園までは徒歩5分程度。幹線道路の忠節橋通りを南下し、JR線の高架をくぐれば、眼の前は日本屈指のソープ街。が…うろつく人影はない。送迎車の出入りもない。看板の灯りも歯欠け状態だ。

客引きのオジサン(優しい人多し)に聞くと「看板は…路面の店は目立たないように消してます」と。JR高架をはさんだ北側にタワマンが建ち、金持ち住人の眼下がソープの看板じゃ、という配慮もあるのでは。

とはいえ、明日の競馬で万馬券でも当てない限りは金津のソープも無縁だろう…。

宿泊は柳ヶ瀬の近く、一泊2900円の超激安ホテル。この料金でかなり得をしてると考えれば、競馬の負けも大したことはない。しかし勝ちたい。