『教場』はなぜNetflix配信に? 木村拓哉の海外戦略とフジテレビ制作費問題

木村拓哉 (C)週刊実話Web
木村拓哉が主演を務めるドラマシリーズ『教場』で、新たなプロジェクトが動き出した。

シリーズ最新作は2部作で、2026年公開が決定。前編『教場 Reunion』は1月1日よりNetflixで配信され、後編『教場 Requiem』が2月20日より劇場公開される。

『教場』シリーズは、警察学校の実態を描いた長岡弘樹氏のミステリー小説が原作。冷酷無比な鬼教官の風間公親を木村が演じ、フジテレビ系SPドラマとして2020年に『教場』、2021年に『教場II』、2023年に連続ドラマ『風間公親-教場0-』が放送された。

今回の映画作品もフジテレビが制作するのだが、なぜNetflixでの配信を行うのだろうか。あまり例がない取り組みだが、背景にはスポンサー問題があるようだ。

「『教場』は2024年春に新作がフジで放送される予定だった。ただ、2023年9月に制作延期が報じられている。
この頃、ジャニー喜多川氏の性加害問題が騒がれ、木村さん主演では思ったようにスポンサーを見つけられなかったようです。そこで、Netflixが制作費の一部を持つことで、なんとか撮影をスタートさせた。
いまとなっては、中居正広氏の問題も起きたことで、フジはNetflixに力を借りて正解だったと言われています」(テレビ関係者)

【関連】木村拓哉ネット配信番組にサプライズ出演! 巧みな戦略で好感度さらにアップ

キムタクが目論む配信サービス展開

また、主演を務める木村からの要望も、Netflix配信に大きな影響を及ぼしたという。

木村といえば、ドラマや映画でヒット作があるが、配信サービスの作品にはほとんど出演していない。

Hulu配信のドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』に出演しているが、ほとんど話題になっていない。今回の『教場 Reunion』を足がかりに、配信ドラマへの活路も見出そうとしているのだ。

「木村さんは国内で敵無しですが、海外での知名度は低い。それがコンプレックスで、海外進出を狙っているという話だ。Netflixが『教場』に興味を示したことで、そのチャンスが巡ってきた。
Netflix配信なら視聴率のように明確な数字が出ず、映画版で挽回できる。海外進出を狙う木村さんにとって、今回の『教場』の取り組みはプラスしかないんです」(同)

ダウンタウンしかり、今後の主戦場はネットへ移行していくことだろう。