大友克洋×士郎正宗コラボグッズ“後出し抽選販売”に怒りの声…すでに転売横行で大荒れ

メルカリの販売ページより
企画展『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』が10月5日に幕を閉じた。しかし、事後物販を巡ってファンが大荒れしている。

『攻殻機動隊』の原作者・士郎正宗の世界観が味わえる企画展は、東京と大阪で開催。東京会場の累計来場者数は 5万人を超えたという。

さまざまな見どころがあった中でCLAMP、弐瓶勉、大暮維人ら豪華作家陣の描き下ろしトリビュートイラストも話題に。そして最大のサプライズは、『AKIRA』で知られる巨匠・大友克洋によるトリビュートイラストだった。

大友のイラストは大阪展でのみ公開。その理由を大友は「忙しくて、東京開催には間に合いませんでした。東京展に来た人には申し訳ない。ステッカーを描くのが大変なんです」とXで明かしている。

大阪会場でのみ展示された大友のイラストは後日グッズ化が発表され、10月4日より大阪会場で先行発売するとアナウンスがあった。

同時に「会期終了後はECサイトにて販売を予定しております」と告知されている。

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転売ヤーだけが得する形に?

10月4日は混雑緩和のため、展示会の前売券が抽選販売されることに。入場枠に空きがある場合だけ、先着による二次受付が行われた。

そして案の定、大友のコラボグッズは軒並み売り切れが相次ぐ。大阪会場に足を運べなかったファンたちは「会期終了後の販売」に注目していた。

しかし10月6日、大友とのコラボグッズが“抽選販売”だとアナウンスされ、ファンが大荒れしている。

「『抽選販売』と『販売』はぜんぜん違うだろ!」「いざ終わったら『抽選です』って後出しするのあまりにアンフェアでは」「『あとでオンライン販売します』って言っといて抽選はないだろ。だったら現地行ってたわ」「イベント終了後のWEB販売なのに抽選販売なのかーなんかモヤるなー」

さらに問題を深刻化させているのが、フリマアプリでの転売だ。

大阪会場で購入された大友コラボグッズは、すでに高額出品が相次いでいる。

Tシャツ(定価8,800円)は2万円前後、ポスター(定価1,100円)は5,000円前後、ポストカード(定価220円)は1,500円前後で出品され、すでに売れている商品も目立つ。

今回の騒動は、人気クリエイターと企業コラボにありがちな「需要と供給のミスマッチ」「情報開示の不十分さ」が露呈した形だろう。

ファン心理を無視した“後出し抽選”は、熱量を持って展覧会を支えた来場者に冷水を浴びせた格好となり、結果的に転売屋を利することになってしまった。