東京地検特捜部は、2つの金融機関に虚偽の書類を提出し、融資金約11億円を騙し取ったとして太陽光発電会社『テクノシステム』社長ら3人を詐欺容疑で逮捕。
次なる特捜部のターゲットとして、社長の生田尚之容疑者の資金調達を指南したとされるX氏と、中塚一宏・元金融担当大臣の名前が取り沙汰されている。
「X氏はテクノ社の〝最高顧問〟の名刺を持っており、影のオーナーのような存在です。小泉純一郎元首相を生田に紹介し、広告塔として小泉元首相の名前を利用するよう助言。元金融担当大臣の中塚氏はテクノ社のシニアアドバイザーを務め、テクノ社に巨額融資したSBIホールディングスグループのSBIエナジー社長だった」(捜査関係者)
5年前にテクノシステムが買収(事件化後に売却)した東京・銀座の老舗フランス料理店関係者は「生田は、X氏と小泉元首相を連れて来店しました。X氏はテクノシステムの最高顧問の名刺を持っていましたが、いかにも怪しい雰囲気でしたね」と証言する。
数千億円規模の国家的プロジェクト
X氏が代表を務める会社は北海道・石狩湾で最大140基、鹿児島・吹上浜沖で102基もの風車を設置するという巨大洋上風力発電を計画している。
「世界最大とされる英国の『ウォルニー・エクステンション』は87基ですから、X氏の計画は数千億円規模の国家的プロジェクトになる。一体、どこからそんな莫大な資金を集めてくるのか謎ですよ。多くの政治家が一枚噛んでいるのでしょう」(政策アナリスト)
一方、中塚氏は2012年10月、野田第3次内閣改造で金融担当大臣に任命され初入閣。同年12月にシニアアドバイザーとしてテクノ社に迎えられている。
「元金融大臣がシニアアドバイザーだったら、金融機関も信用します。その後、中塚氏はSBIホールディングス取締役を務め、傘下のSBIエナジー社長…。今回、テクノ社に融資したSBI側は被害者になっていますが、出来レースですよ」(事件ライター)
政界を巻き込む一大金融疑獄事件に発展しそうだ。
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