スキマバイトに「適応できない」と嘆く50代男性“致命的な不器用さ”で失敗連発

AIで生成したイメージ
空いた時間を使って手軽に働ける「スキマバイト」。資格もスキルも不要で、基本的に「誰でもできる仕事」が多いため、幅広い世代が対応できるというのが最大の強みだが、そんなスキマバイトですら「適応できない」と嘆いている男性がいる。

「あまりに不器用過ぎて、どこに行っても『使えない』って言われちゃうんですよ」と話すのは佐藤実さん(仮名・52歳)だ。

佐藤さんは高校卒業後、地元の土木会社に就職したが「不器用過ぎて」現場の足を引っ張り事務に回されるも、そこでも「不器用過ぎて」事務作業ができず「電話番になった」という経緯の持ち主だ。

「電話番ですから給料も安かったですし、男ばかりの職場で出会いもなかったからずっと独身でした」

佐藤さんは不器用ながら地道に働いたが、その奮闘もむなしく7年前に工場が倒産して無職になってしまう。

「ちょうどその時に親が相次いで亡くなりまして、しばらくは遺産で食いつないでいました」

その遺産も底をついたことで「働きに出ようと思った」という佐藤さんはスキマバイトに従事するようになったらしいが、その仕事ぶりは不器用な性分から、ことごとく失敗に終わったようだ。

従事したスキマバイトの失敗ぶりを、佐藤さんは指折り数えながら次のように語っている。

「プラスチックの加工工場で『バリ取り(加工の際に発生した不要な突起物などを除去すること)』をやった時は力の加減が分からず、1400個の不良品を出しました」

「飲食店で皿洗いをやった時は16枚の皿と11個のコップを割りました。しかも破片で手を切ってしまい、労災騒ぎを起こしました」

「農産所で収穫した野菜の袋詰めをした時は時間内に規準の3分の1も仕上げられませんでした」

「物流会社でピッキング(商品を集める)をした時は棚ごと商品を落下させて10万円相当の商品を破損させました」

「おもちゃ工場では人形の目にシールを貼る作業が10分に1体しかできませんでした(平均は10分に30体)」

「運送会社の積み込み作業では並べた商品をドミノ倒しさせてしまい、会社に35万円の損害を与えました」

「衣料品会社で値札付けをやった時は商品に穴を開けてしまい、20万円相当の欠陥品を出しました」

「製菓工場でお菓子の箱詰めをした時はトレーをひっくり返してしまい、饅頭100個を廃棄処分にしてしまいました」

…などなど、佐藤さんのやらかしようは枚挙に暇がない。

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