北朝鮮“ポスト金正恩”の大本命は? 娘・金ジュエ後継者説には異論続出

金与正党副部長はプーチン大統領と同じ車両で移動

北朝鮮は第8回朝鮮労働党党大会(’21年)で党規約を改正し、「党第1書記」を新設して「第1書記は総書記の代理人」とすることが明記された。この「第1書記」は現在空席だが、その役割について見解は分かれる。

「一つは後継者が総書記、国務委員会委員長に就くまでの補佐役説です。もう一つは『次期説』です。
ここで気になるのは正恩氏の実妹・金与正党副部長の動きです。今回の訪中で、ジュエ氏と与正氏はまったくの別行動を取り、会話を交わすこともありませんでした。
ところが、3日午後、北京・人民大会堂で開かれた公式行事後、首脳会談を行う釣魚台迎賓館に向かう際、正恩氏とロシアのプーチン大統領は同じ車両で移動していますが、記録映画の映像には、正恩氏に続き与正氏が後部の対座シートに乗り込む様子が映っていました。
翌4日には白いスーツスカートで登場し、首脳会談や公式行事には同席しませんでしたが、明らかに党副部長という序列を超えた正恩氏に次ぐ『第1書記』的な行動が見られたのです」(前出・外交関係者)

第1書記に就くのは与正氏か、ジュエ氏か、はたまた姿を現さない正恩氏の子息か。

いずれにせよ、後継させる子供が20代か30代に達するまでの今後10年から20年の間、正恩氏が健康であることが4代目擁立の条件になる。

もし、正恩氏に不測の事態が起これば、お家芸の権力闘争が勃発する。

「週刊実話」10月16日号より