小泉進次郎“新総裁”の隠し玉はサッカー元日本代表・本田圭佑の「デジタル担当大臣」就任

ロシア人脈があり外交&経済にも強い

サッカーW杯3大会に出場し、名古屋グランパス、VVVフェンロー(オランダ)、CSKAモスクワ(ロシア)、ACミラン(イタリア)など10カ国で活躍。

その一方で、ACミラン時代の10億7000万円の年俸をベースに2016年、自身のブランド「KSK」(ケイスケ)を冠にしたファンド「KSK Angel Fund」を組成。

運転資金は100億円超、サッカースクールやエドテック事業(IT技術を使った教育)など、国内外で250社以上の企業のスタートアップに投資している。

特筆すべきはロシア人脈。多くのJリーグ選手がドイツ、フランス、イタリアなどの欧州リーグを目指す中、W杯ロシア大会を視野に名門「CSKAモスクワ」で4シーズンプレーした。

「ロシアの新興財閥オリガルヒとの人脈もあり、プーチン大統領にも声が届けられる。ロシアのウクライナ侵攻の終戦後を考える上でロシア派の鈴木宗男氏(総裁選で茂木敏充氏支持)だけでは不安を残す。本田氏の入閣は外交、経済両面でも小泉政権の大きな助けとなる」(政治アナリスト)

その本田氏の入閣をプッシュしているのが、岸田文雄前首相という。

’22年2月、本田氏は自民党のスポーツ立国調査会・遠藤利明会長(当時)と共に首相官邸を訪問。自身が取り組む子供たちとのスポーツ教育を説明する中で、保護者の収入による「子供たちのスポーツ格差」を訴えた。

その際、岸田氏は同年7月の参院選出馬を打診したと伝わるが、本田氏は民間人としての協力を希望し辞退。

今総裁選で岸田氏は林芳正氏(旧宏池会)との兼ね合いで支持候補を明確にしていないが、高市氏との決選投票なら小泉氏支持に回るとみられ、民間人としての入閣ならスムーズに運ぶ。

首相は民間から国務大臣を指名することが可能。進次郎氏の父、小泉純一郎政権では経済学者の竹中平蔵氏を経済財政政策担当&IT担当大臣に指名。その後、金融担当大臣や郵政民営化担当大臣にも指名し、聖域なき構造改革を断行した。