「自民党の人材不足が露呈している」蝶野正洋が外圧頼みの政治に喝!

小泉進次郎の「農水省にメス」は売名先行

石破さんは政治能力だけでなく、答弁の弱さやビジュアル面でも評判が悪かったからね。ネット界隈でも、石破さんの身だしなみが汚いとか、箸の持ち方が悪いとか、さんざん指摘されていた。

比べるものでもないんだけど、そういった観点から、今回の候補者の中で一番見栄えがよさそうなのは、進次郎になってくるのかな。

進次郎は米問題を任されて、農林水産省にメスを入れようとしている。そのバックにはアメリカなどの思惑もあるのかもしれないけど、純粋な動機としてはただ名前を売りたいというのもあるだろうね。

政治家というのは、歴史に名を残したいという野心がある。お父さんの小泉純一郎さんが郵政民営化をやったのも、政治活動をしている間に、何か一つでもこれをやった、変えたという爪痕を残したかったんじゃないかな。

進次郎は「解党的出直し」と言ってるけど、ガチガチに硬直化している現在の自民党は、簡単には変えられない。そこにガツンと一発入れるとすれば、外圧しかないだろうね。

例えば、アメリカのトランプ大統領が自民党を見捨てて、他の政党を支持するとか言い出したらいろいろひっくり返る可能性がある。

今の政治家なんて、ほっとけば日本をどんどん切り売りしていくだけの小物ばかり。逆に世界に圧力をかけられるような、トランプ的なスケール感のある政治家が日本にも出てくると面白いんだけどね。

「週刊実話」10月16日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。