高津監督の後任は池山二軍監督か セ・パ“監督人事”事情

楽天の三木監督は黄信号

“池山新監督”は「再建」のため、長期政権ともなりそうだが、その過程で何が起きるのか分からないという失敗があったのが、ロッテだ。

「’25年に優勝、日本一を目指すとの目標を立てていましたが、佐々木朗希を引き留められなかったことで、チーム全体のモチベーションまで下がってしまいました」(同)

ロッテの前回指揮官の交代スケジュールを見てみると、ペナントレース終了となった’22年10月2日に井口資仁監督の退任を発表している。吉井監督の就任発表はその5日後だった。

「翌10月8日からセ、パともにクライマックスシリーズ・ファーストステージが始まるのでギリギリの発表でした。今日、CSの在り方が問われていますが、球界が盛り上がるイベントの一つです。それに水を差すわけにはいかないので」(同)

当時を知る関係者によれば、吉井監督へ事前の打診は全く行われていなかったという。吉井監督は侍ジャパンの投手コーチも務めており、その調整などもあって、発表がやや遅れたという。

また、監督退任に「黄信号」とされているのが、楽天だ。

楽天は’05年の球団創設以降、計10人の監督が就任しているが、うち6人が「1年」で退任となっている。

三木監督も経験者であり、そのシビアな球団の人事は了承済み。昨季も若い今江敏晃監督を1年で切り捨てた。Aクラス入りが厳しくなった以上、三木監督が2回目の「1年」となる可能性は捨てきれない。

「三木監督は若手を使ってくるので、ファンは好意的です」(地元メディア)

監督の評価が「独特」なのだ。

今江前監督は67勝72敗4分けで4位。それでも、40歳(当時)の青年監督にファンは好意的だった。何よりも、昨季は球団史上初となるセ・パ交流戦での優勝も成し遂げている。

それでも、三木監督に交代させたのは、フロントが優勝を意識したからである。優勝を目指すチームが昨季同様、今期もBクラスに終わったことで、延べ7人目の「1年監督」が誕生する可能性が高い。