高津監督の後任は池山二軍監督か セ・パ“監督人事”事情

東京ヤクルトスワローズ公式サイトより
10月4日、球界は激震に見舞われる。

今季限りでの監督交代がささやかれていたのはヤクルト、ロッテ、楽天、日本ハムの4球団だった。

9月30日現在、ヤクルトの高津臣吾監督(56)、ロッテの吉井理人監督(60)は退任。楽天の三木肇監督(48)の進退は未定。日本ハムの新庄剛志監督(53)は続投が発表されている。

一時は広島の新井貴浩監督(48)も危ぶまれたが、フロントは「若手野手の成長」を評価した。

「カープもチーム再建への課題は山積みです。正捕手として育てていくつもりだった坂倉将吾の盗塁阻止率はリーグワーストの1割台。先発投手に勝ちが付かない試合も多く、チームの根幹であるバッテリーから作り直さなければなりません」(ベテラン記者)

残っても“茨の道”。監督の進退がささやかれる理由は、成績不振に尽きる。手っ取り早くチームを立て直す方法は、指揮官を代えることだ。

しかし、近年のプロ野球界には「監督交代」に関する“暗黙のルール”もあるという。ペナントレース最終日に退任を正式発表し、その2〜3日後に新監督を明かす――。

先の4球団の最終試合は10月4、5日に予定されている。同日、複数の球団がまるで申し合わせたかのように、新監督を発表することになりそうだ。

「9月25日、ヤクルトの林田哲哉球団社長が埼玉県・戸田球場で行われた二軍の対巨人戦を視察しました。二軍本拠地での今季最終戦とはいえ、球団社長がわざわざファーム戦を視察するなんて、異例中の異例です」(関係者)

高津監督の後任はまだ発表されていないが、林田社長の視察目的は池山隆寛二軍監督(59)との面談だったのではないか。

「2022年のリーグ優勝以降、チームは低迷していますが、高津監督は日本一も成し遂げた功労者です。池山二軍監督の昇格は『後日改めて』ということになりそう」(同)

近年、監督の退任と新監督人事を同時に発表したのは、昨季の埼玉西武だけだ。歴史的大敗も重なり、監督交代は誰の目にも明らかだった。「前任者に敬意を表す」どころではなかったのだろう。

「ヤクルトは、村上宗隆のポスティングシステムによる米球界挑戦が既定路線のように報じられています。4番バッターはチームの中核を担う。新監督は新しい4番の育成も託されます」(スポーツ紙記者)

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