犯行の凄惨さが注目を集めた「3つの平成未解決事件」真相解明への高い障壁

AIで生成したイメージ
2000年の年末に東京・世田谷区で一家4人が惨殺された「世田谷一家殺害事件」が今年で発生から四半世紀を迎えるが、この事件同様、世の中にはいまだ出口の見えない未解決事件が数多く存在する。

雑居ビルが火の海…放火か、事故か

(1)歌舞伎町ビル火災
平成13年(2001年)9月1日、防災の日。皮肉にもこの日、新宿歌舞伎町の雑居ビルで火災が発生した。

地上4階で縦に長く伸びたビルの内部ではエントツ効果により、たちまち高濃度の一酸化炭素が充満。

3階のゲーム麻雀店の客、4階のセクシーパブで働いていた従業員と客などを合わせ、ビル内にいた44名全員が急性の高濃度一酸化炭素中毒で死亡したのである。

ちなみにこのとき、非常口や事務所の窓から飛び降りた麻雀店の従業員3名だけが、からくも一命をとりとめたが、客を避難誘導しなかったことが発覚して後に非難の砲弾を浴びている。

また、実は4人目の生存者がいたという目撃証言もあるが、この4人目は現場から立ち去っており、今なおよく分かっていない。

あれからおよそ25年――この歌舞伎町ビル火災は、事故説、放火説など諸説出たものの、いまだ未解決の事件となったままである。

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