透視能力、テレパシー、空中浮遊…世界を震撼させた「本物の超能力者」たちの脅威の実力

“スプーン曲げ”は宇宙人から得た能力か

安物ではない丈夫なスプーンに軽く触れると、まるで飴細工のようにねじれて曲がってしまう――おなじみの「スプーン曲げ」で、世界一有名になった超能力者といえば、ユリ・ゲラーだ。

彼は1946年にイスラエルのテルアビブで生まれ、3歳の頃に庭で失神し、それ以降、触れたものに影響を与えられる能力を手に入れたという。

ユリ・ゲラーによれば、失神していた間に宇宙人であり、高次元の存在でもある「スペクトラ」に遭遇、超能力を授かったのだという。

ユリ・ゲラーは大人になると、自身の能力をショーとして披露するようになったが、公演を見ていた超心理学者が彼の能力に気づき、専門機関で研究してみないかと誘った。これに乗ったユリ・ゲラーは1972年に渡米し、スタンフォード研究所でさまざまな超能力の検証実験に参加することとなる。

ここでは主に透視能力とテレパシーに関する実験が行われたが、彼はいずれも高確率で正答を引き当てている。

1974年にユリ・ゲラーは待望の初来日を果たし、カメラの前でスプーン曲げを披露してお茶の間の人々を驚かせた。また、カメラ越しに「番組を視聴中の皆様のもとへ超能力を送る」と宣言した。

この反響は非常に大きく、「ユリ・ゲラーの真似をしてスプーンを触ったら、まったく力を入れていないのに曲がった」「彼が超能力を送るポーズを行った次の瞬間、テレビの前に置いていた時計が大きく狂った」といった摩訶不思議な報告が、テレビ局に次々に寄せられたという。

週刊実話増刊『超常Xファイル』(小社刊)より抜粋