透視能力、テレパシー、空中浮遊…世界を震撼させた「本物の超能力者」たちの脅威の実力

AIで生成したイメージ
昭和、そして平成の初頭には、透視能力やテレパシー、あるいはサイコキネシスや空中浮遊を自在に操る「超能力者」たちが、よくテレビに取り上げられた。

彼らは通常の物理学では説明できない特殊能力を秘めていたが、こうした能力者は過去にも多く存在し、軍の研究対象となった人物も少なくなかったという。

小社から発売された週刊実話の増刊号『超常Xファイル』(定価790円)には、世間を騒然とさせた6人の超能力者が取り上げられている。ここではその中から2人の人物を紹介しよう。

極秘計画で開花したFBI超能力捜査官

2000年代、テレビの特別番組で「FBI超能力捜査官」として紹介され、優れた透視能力を披露して視聴者を驚かせたのがジョー・マクモニーグルだ。

彼は他の超能力者とは違い、幼少期から不思議な能力を備えていたわけではなかった。彼に転機が訪れたのは18歳のとき、米軍に入隊してからである。

ある訓練時に呼吸困難に陥り、意識不明になった彼は、魂が身体から抜け出す「体外離脱」を経験した。その後、彼は「自分の意識を身体の外に飛ばす」ことができるようになり、驚異的な透視能力に目覚めたのだ。

やがて彼の能力は米軍内でも話題になり、アメリカ国防総省で秘密裏に行われていた軍事実験「スターゲイト計画」の一員として抜擢されることとなる。

この計画は超能力、中でも遠隔透視能力を用いて敵国の諜報活動を行うことを目標としており、旧ソ連が超能力の軍事的活用を計画していたことを受けて始められたものであった。

この計画に参加して以降、マクモニーグルはめきめきと透視能力の精度を上げていく。

1979年には、イランで発生したアメリカ大使館占拠事件で能力を発揮。アメリカにいながらイラン内にある大使館の構造や人質になった大使館職員のいる場所、テロリストの位置、地雷などのトラップがある箇所を見通し、人質救出作戦に大きく貢献した。

スターゲイト計画の間、彼は4000件以上の遠隔透視実験を行い、また作戦にも参加したが、その的中率はとてもまぐれ当たりとは言えない精度だったという。