「日本人はモテますし、世間知らずで騙されやすい」語学留学した女子大生がシングルマザーになって帰国

娘は現地で彼の部屋に入り浸り

「それも大学からの連絡で知りました。スマホは寮に置きっぱなしになっているようで、娘とは連絡が取れなくなりました」

「何か事件に巻き込まれたのかも知れない」そう考えた由香里さんは夫と共にすぐに現地へ飛んだ。必要があれば捜索願を出すつもりだった。

「私が娘の部屋を調べていると、娘のクラスメートだというA子さんに声をかけられました。A子さんによれば、娘はおそらくB君という彼氏のところにいるだろうということでした。
彼氏がいたことも初耳でしたが、娘が入り浸っていたのは『ホームシックにかかった友達』の下宿ではなく、B君の部屋だったことを聞いて、言いようのないショックを受けました」

由香里さんはA子さんを介してB君に連絡をとり、無事に涼香さんと話すこともできた。

「娘は『将来のことをいろいろ考え直したいから、しばらくそっとしておいて欲しい』と言いました」

とりつく島もないほどの強い口調に由香里さん夫婦はなす術がなく、涼香さんの新しいスマホの番号を確認した後、仕送りは継続することを約束して帰国した。

「でも連絡があったのは半年足らずで、また音信不通になってしまいました」

B君とも電話が通じなくなったため、由香里さんは再度渡英の準備を始めるが、ちょうどその時に涼香さんから「日本に帰るからお金を送って欲しい」という連絡が入った。

送金して1週間後に涼香さんは帰国するのだが、空港に迎えに行った由香里さんは1年2カ月ぶりに再会した涼香さんの姿に驚愕する。

「お腹が大きかったんです。今にも生まれそうなくらいで、聞けば飛行機に乗れるギリギリの時期だったようです」

お腹の子どもの父親は案の定B君だったが、彼は突然母国に帰ってしまい連絡がとれなくなったという。