不同意性交、中絶強要、殺意ほのめかし…交際半年で結婚したのは最低DV男だった

AIで生成したイメージ
夫からの壮絶なDVから逃れ、「シェルター」と呼ばれる保護施設に身を寄せること約1年…ようやく独り立ちした女性がいる。笠間穂香さん(仮名・30歳)だ。

穂香さんは5年前に勤務先の旅行代理店で同僚だった元夫・Aさん(33歳)と結婚。当時Aさんはバンバン仕事をとってくるヤリ手の営業マンだったという。

「腰が低くてマメ、さらによく気がつくとお客さまからの評価はかなり良かったですし、それを鼻にかけるようなことも一切なく、社内でも人柄には定評がありました」

「施設育ちで身寄りのない自分はまともな結婚ができないかも知れない」と考えていた穂香さんは、Aさんの「結婚を前提として付き合って欲しい」と言う申し込みをふたつ返事で快諾し、半年もたたないうちにゴールインするのだが、新婚生活が始まって間もなくAさんはDV男へと変貌した。

「コロナ禍の影響もあってか、旅行の手配がネットを中心になったり、団体旅行を中止する企業が増えたことで会社の業績が悪くなり、本人の成績もふるわなくなっていたことが原因だと思います。
料理が気に入らないとか部屋が散らかっているだとか、ささいなことでキレて、私に手をあげるようになりました」

ストレスを発散するかのように穂香さんに向ける暴力は不同意性交にも及んだ。

「いきなり襲い掛かって来るような感じでした。少しでも抵抗すると殴る蹴るです」

Aさんは一切避妊はしなかったくせに、穂香さんが妊娠すると中絶を強要したという。

「産婦人科を渡り歩くことはしたくなかったので、いつも同じ病院に行きました」

穂香さんの身体中にある痣やケガに気づいた医師からDVを疑われたこともあったそうだが、コトが公になった後の夫からの報復が恐ろしかった穂香さんは否定し続けた。

「でもバレバレだったんでしょうね。看護師さんたちが哀れむような目で私を見ていたことは気づいていました」

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