現在の酷暑は昔の新日道場と同じ!? 蝶野正洋が母親の熱中症体験を告白

「『週刊実話』読者世代は体力低下を認識して!」

これは熱中症だと、すぐに分かった。会話はできるんだけど、呂律が回ってない。

クーラーが止まり部屋の温度が40度近くになっていて、俺はものの5分もしないうちに汗だくになったんだけど、お袋は汗をかいてないんだよ。

急いで冷えたパックを体に当てて熱を取り、さらにコンビニで買ったブドウ糖が入った経口補水液を飲ませた。

3時間ほど様子を見たら少しずつ回復して、なんとか立てるくらいにはなった。

翌日、兄貴がお袋を病院に連れて行き、MRI検査をして、特に異常はなかったんだけど、一歩間違ったら危ない状況だったね。

高齢者は体温の調整がうまくできなくなり、暑さを感じにくくなる。別に我慢強いわけじゃない。

熱中症アラートとか、予想最高気温を確認するのも大事だけど、室温がどのくらいなのか気をつけるべき。

特にマンションとかに住んでいると、建物自体が温まっちゃって夜になっても室温が下がらないこともあるからね。

室内温度の目安は、病院と同じ25度。温度計を見やすい所に置いてこまめに室温を確認し、高くなってたら、暑さを感じなくてもクーラーをつけることを推奨するよ。

あと、『週刊実話』読者世代は年々、体力が落ちているということを認識したほうがいい。

去年はこのぐらいまで大丈夫だったから、今年もいけると思っていると、それが命取りになるかもしれないよ。

毎年気温は上がって、逆に体力は下がっている。いまの自分の現状を把握して、それに合わせた対策をするべきだね。

「週刊実話」9月25日号より